biohazard of Japan【小説企画】 (ページ49)

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四十八話南都瑠依ページ49

｢そう、ですか。
時間を割いてくださり、ありがとうございました｣

何も言わずに話を聞いてくれた蒼さんと皇さんに改めて頭を下げ、足早に部屋を出る。

蒼さんに話を聞いてもらって、妹に対しての思いが完全に払拭された訳ではないけど。

『もし妹がゾンビとして死んでしまっても、心の中で生きているって事』

蒼さんは、きっとそう言いたかったんやろな。

そうして俺は使ってない部屋の鍵を借り、その部屋へ向かう。
ギイィ、という金属音を立てて開く扉。
腐臭と共に姿を見せる『妹』。

手首を柱に縛られていて、口もシャツみたいなもので縛られている。
口を縛っているものを解かれない限り、俺が感染する事はないやろう。
…多分やけど。

俺はその場に座り込み、改めて『妹』をじっと見る。
『妹』は俺の事が分かっているのか、必死に悶えて俺の所に来ようとしている。

薄汚れた白い髪。
ところどころ破れている、シンプルなデザインが施されたワンピース。
肌の色が変色した華奢な身体。

｢…ほんまに、俺の妹なんやな、お前｣
そう言って、くすりと笑う。

この俺が妹を間違えるはずない。
俺には、妹がどんな姿になっても言い当てる事ができるという自信があるんや。

俺が物思いにふけっている最中でも、構わず意味不明な言葉を投げかける『妹』。

｢あはは、何言いよるか分からんで？七星｣

そう言って口のものを解こうとするが、いやダメやと首を振る。

＿＿＿＿また皆に迷惑かけてまうやろ？

｢そういやもうご飯…か｣
掛け時計を見ると、もうご飯の時間。

はよ行かんと、皆に怒られてまう。

｢…行かんと｣

あれ？

｢ご飯…｣

足が動かん。

｢気持ち悪い…｣

腐臭を匂い過ぎたか。

＿＿＿＿またやらかした。

俺はその場にコテンと横になり、そっと目を閉じた。

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そういや昼ご飯食べてない((メタい

どなたか瑠依を助けてやってください…！