biohazard of Japan【小説企画】 (ページ45)

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四十四話蓬野冬ページ45

撃たれた後、手早く桜に応急処置を施された私は、腹が減っては戦はできぬという訳で食堂へ向かっていた

桜からは「絶対安静！」と言われているけど、私がそれを守るとでも？((

だって暇なんですものしょうがないじゃありませんかぁ～

今日の晩飯なーにかな、なんてワクワクしながら食堂へ行く足取りを進めていると

視界に、二つの人影が見えた

近づく内にはっきりとしてきたその影の正体が分かると、私はそれに走って行き……

「ーーーっ、ドーーン！！」

「「わあああぁあ！？」」

思いっきり飛びついた

「ふふーん、びっくりした？ねえびっくりした？」

「～～～っ…冬ちゃん…絶対安静っていったでしょぉがぁ～っ！」

「暇だったんだもーん」

「もーんじゃない！もーん、じゃ！」

「え、もんじゃ？」

「ちがーーーーう！！」

ナイスツッコミ、桜

そしてもんじゃは美味しいと思います←知らん

「あっ……冬隊長！先程は…その、大丈夫でしたか？」

「おー！優姫ちゃん相変わらず可愛いね！
東日本部隊隊長はこんなんでくたばる程やわじゃないよー！全然おけ！」

「そろそろくたばってもいいと思うな」

「やだ、桜ちゃんひっどーい」

あははは、と笑いながら会話していて、ふと気づく

「そーいやさー、何話してたのー？」

そう問うと、桜はあからさまに表情を凍らせる

「えーと……桜ちゃんが持っている紙の事だったんですけど……」

「ほう？」

興味津々、といった様子で目を光らせる

そんな私から、桜は距離をとる

「さー…て、鬼ごっこ開幕かな？
加減はしないよ？レッツパーリー☆」

「いや本当……冬ちゃん怪我人、大人しく…」

「関係ない、行くよ優姫ちゃん！」

「えっ！？は、はい！？」

「ま、待って…！いゃぁあああぁああー！！」

そして、謎の紙争奪戦が始まった