biohazard of Japan【小説企画】 (ページ33)

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三十二話蓬野冬ページ33

「な、にやってんだあいつらっ……！」

部屋に着いてからすぐにゾンビ達の群れのど真ん中に率先して行ったせいで、揉めているあいつらのところに近づく事が困難になってしまった

でも、やっと全部結び付いた

「あれが、瑠依の妹か……！
真瀬と瓜二つだな、まるで双子だ…！」

肌は少し変色して目は虚ろになっているが、それを差し置いても真瀬とそっくりだった

さっきから話している内容も全部聞こえている

だからこそ、早くあいつらの側に行けないことに憤りを感じてきていた

ふいに、真瀬がライフルを構える姿が目に映る

やめろ、真瀬……！お前、また同じ事を繰り返す気か……！？

二人の過去は知っている、どれ程真那斗が真瀬を大事に思っているかも知ってる

だからこそ、そんな事はもうしちゃいけない！！

「ぅっ……ぁああぁあっ！！」

ゾンビ達を振り切り、真瀬の前に立つ

刹那

ﾊﾟｱｧｧﾝｯ

銃声がやけに近く、鋭く感じた

そして、脇腹辺りに感じた事のない感覚が襲う

「っ……ぐぅ……」

何とか痛みを我慢して、ライフルを構えたままの姿勢で固まっている真瀬を抱き締める

「ぁ……冬、さ……？」

「大丈夫、大丈夫だ、外れてたぞ、大丈夫」

隊長が、自分の隊員を不安にさせてどうする

「…休め、頑張ったよ、お前は
お前一人で抱え込む必要はもう無いんだ、私がいるじゃないか」

呆然とした顔でボロボロと涙を零す真瀬

「…真那斗、頼んだ」

「あ、……はっ、はい！」

真瀬を真那斗に預け、今にも泣いている瑠依を襲いそうなゾンビ…もとい、瑠依の妹に駆け寄る

視界の端に、“殺さないで”と訴えかけてくる瑠依の目が映る

「殺さ、ねぇよ…捕まってもらうだけ、だっ！」

懐に隠し持っていた、本来なら不審者用に使うはずの手錠を取り出し、馴れた手つきで瑠依の妹の両腕を締め上げてはめる

「はっ……ぁ、ぅっ……」

傷が痛んできたが、気にしてる場合ではない

自分のシャツを破り、すぐさま口元を縛る

……対ゾンビ、応急処置完了

ーーーーー

(あーもう、やばいなあ
これからどうしよう、全国部隊隊長様にどうやって言い訳するか……)

(とりま後で、脇腹の応急処置もしなきゃな
今んところシャツで隠れてるし、大丈夫…な、筈)

ごめんなさい、誰か繋げて

シリアスふぁああぉおおう(((
誰かシリアスの泥沼から救って((

そして文字数が憎い、何だよ2048って、ざけんな