二十六話 春咲桜 ページ27
「んん…」
目を開けて辺りを見渡すと誰も居なかった。
自分にかけられていた戦闘服を不思議そうに眺め、あ。 と声を発した。
「これ…冬ちゃんのかな……」
うろ覚えである。
現にこの場に誰も居ないことを見ると任務でも呼び出されて現場に向かったか。
バタバタとした音にも気がつかなかった私は我ながらすごいと思う。
ソファーから立ち上がり、めちゃくちゃなままのテーブルを見て苦笑。
お茶会でもしていたのだろうか。
開け放たれたままの扉から顔を出すと銃声や聞いたことのある声が耳に入る。
普通なら聞こえない距離だが耳がいい私には聞こえる。
元々居た部屋からチェーンソーを持ち出し引きずりながら仲間の元へと歩く。
感染者と共に私の目に映ったのは仲間達の姿。
取り敢えず、と私は先立って戦うことが嫌いだから苦戦しているメンバーのサポートに回る。
でも私は遠距離では役に立てないから数分経ったらチェーンソーが惨めな姿になっているわけだが。
時間が過ぎて大分感染者の数が減ってきた。
私はわざと感染者の合間を潜り抜けて空いたままの鍵を占める。
バンバンと扉を叩く音が聞こえたがこの際無視である。
またサポートに回る私は気づけなかった申し訳なさと役に立てないことで自分自身を責め続けた。
……そろそろ、終わるかな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椎名心音(プロフ) - まちがえた、お願いしてみます！ (2015年12月13日 16時) (
レス) id: fc3530dba5 (このIDを非表示/違反報告)
椎名心音(プロフ) - 話数が上限を達していてお話が入れれませんね……新しいの作りますね！ (2015年12月13日 16時) (レス) id: fc3530dba5 (このIDを非表示/違反報告)
ノベルナイト(プロフ) - 椎名心音さん» 作ってみました！コピーや修正、よろしくお願いいたします！ (2015年12月13日 16時) (携帯から) (レス) id: c9d0da5f55 (このIDを非表示/違反報告)
椎名心音(プロフ) - ノベルナイトさん» テンプレで大丈夫ですよ！ (2015年12月13日 16時) (レス) id: fc3530dba5 (このIDを非表示/違反報告)
*ねこふとん*(プロフ) - 二十八話を修正的なことしましたm(_ _)m (2015年12月13日 16時) (レス) id: a97d112bb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
