biohazard of Japan【小説企画】第四弾 (ページ49)

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49話南都瑠依ページ49

｢…なん、これ｣

俺が立っとんのは、福島支部のベースキャンプから少し離れた平地。

地面の色も見えんほど赤く染まった大地に横たわるphenixの皆。

｢…あは、なに、皆して倒れとん？
血のりまで付けて…誰騙すつもりなんや？
何なん？俺へのサプライズなん？
俺の誕生日まだまだ先やで…早う起きや…｣

まるでうわ言のように呟きながら隊員の肩を揺すっても、まるで人形のように冷たくて重かった。

｢早う、起きて｣

『瑠依。あんたはもう前に進まないといけないの』

『妹だからと特別扱いをするのですか？』

｢頼むけん起きて、なぁ｣

『つくづく世話の焼ける奴だな、お前は…』

『何デスか瑠依サン！胸がどうかしたのデスか！？』

｢早く、｣

『お前には絶対妹は渡さないからな！』

『真瀬、ですよ。南都さん』

｢どうして｣

『妹に固執するか否か…決めるのはお前だ』

『今日はさ、これで龍ヶ峰隊長驚かしてやろうぜ！』

｢何で皆動かんの？｣

『徳島県民で阿波踊り踊れんって…練習しはったら？』

『ありがとうって言ってくれたら、お姉さんも嬉しいよ！』

浮かんでは、消えて。

ボロボロと零れ出した涙。

まるで水道の蛇口が壊れたように

たくさん、たくさん。

気が付けば俺はその場を駆け出しとった。

意味にならない声をたくさん上げて、がむしゃらに。

それから、わらわらと現れるゾンビ達を長刀で蹴散らす。

すぐに暴れ出す心臓。
そんな自分に腹立って、お構いなく剣を振り回した。

長刀と短剣を握って。

辺り構わず、奇人のように。

酸素がなくなり、心臓がそれに耐えれんようになる。

思わず膝をつくと、もうその場からは動けん。

辺りには大量の屍。

どんどん景色が暗くなる。
暴れている心臓も、収まらへん。

＿＿＿＿どっかやったかな。

そうして自嘲気味に笑う。

ぐらぐらと歪む視界の中で、皆が笑っとんのが見える。

｢…あは、も、迎えに来て、くれたん…？＿＿＿＿｣

そう言って目を閉じる。

ごめんな、皆。

ごめんな、七星。

＿＿＿＿今度どっかで会ったら、何しようか？

南都瑠依【過呼吸】

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何だこの中途半端な終わり方…。
てか過呼吸でも死ぬのかな()

とりあえず死にました←