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花言葉 ページ12

何をする気にもなれず、ただAとの思い出をぼうっと思い出していた


すると、部屋がノックされて母さんが入ってきた


母「これ、Aちゃんが引っ越す前にスンチョルに渡して欲しいって手紙置いていったのよ」


そう言って、渡されたのは無地の封筒と、もう一回り小さな桃色の封筒の2つだった


無地の封筒からおもむろに便箋を取り出して、Aの字で書かれた文を読む


『スンチョル、直接言えなくてごめんね。お父さんの仕事の都合で日本に帰ることになりました。言おうかどうか凄く悩んだんだけど、デビューに向けて頑張ってるスンチョルに迷惑をかけたくなくて黙ってました。ごめんね。
スンチョルと出会ってもうすぐ5年経つね。韓国のことを右も左も分からない私にスンチョルは頑張って話しかけてくれて、凄く優しくしてくれたね。スンチョルがいてくれたおかげで、私の韓国での生活は本当に楽しくて幸せな毎日でした。スンチョルに出会えて良かったって心から思います。ありがとう。日本でもスンチョルが夢に向かって走り続けている姿をずっと見てるからね。必ずまた会えるから心配しないで。どうかスンチョルの毎日が幸せなものでありますように。 Aより』


手紙と一緒に俺が昔、Aの誕生日のときに白いリナリアの花束をあげた時の、お互いの肩を寄せあって写っている写真が添えてあった


その写真を胸に当てて嗚咽を漏らす


苦しい


息が上手くできない


俺は何をしてたんだ


なんで気づいてやれなかったんだ


悲しみと自分への苛立ちとが相まって
心の中がぐちゃぐちゃになった


楽しかったあの日々が頭の中を駆け巡る


Aの笑った顔


Aの泣いた顔


Aの怒った顔


全てが愛おしくて堪らない


叶うのならば幸せだったあの頃に戻りたい


ふたりでまた笑い合いたい






もうひとつの桃色の封筒の中を見ると、封筒と同じ淡い色をした押し花と小さな紙が入れられていた


紙には


『近くで桃の花が綺麗に咲いていたので、押し花にしてみました』


ただそれだけが書いてあった

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設定タグ:SEVENTEEN , エスクプス , スンチョル   
作品ジャンル:恋愛
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MARO(プロフ) - ビーグル犬さん» そう言って頂けて嬉しいです(*´∇`*) (2022年12月24日 14時) (レス) id: 48214e63fa (このIDを非表示/違反報告)
ビーグル犬(プロフ) - 再会尊い..(;´༎ຶٹ༎ຶ`) (2022年12月23日 14時) (レス) @page29 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
MARO(プロフ) - ビーグル犬さん» ビーグル犬さん聞いて下さりありがとうございます!嬉しいです(;;) (2022年12月18日 0時) (レス) id: 48214e63fa (このIDを非表示/違反報告)
ビーグル犬(プロフ) - 聴きましたー( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)涙腺崩壊です、やばすぎです、、.˚‧º·(´ฅдฅ`)‧º·˚. (2022年12月17日 23時) (レス) @page25 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MARO | 作成日時:2022年12月12日 16時

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