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1話 ページ1
私は＿＿生きたことなど一度もなかった
いや 語弊がある
生きた心地など一度もなかった
私は生まれながらの王であった
しかし まだ3つと満たない頃に魔術を行使され
自らの意思で動くことは不可能になった
それ故に 私は、自らの人生を捨て、人格を捨てた
一族がかけた魔術が取り除かれたのは
私が死ぬ前だった
あの頃は酷い魔術師の戦争で 一族は私を残して滅亡したのだ
私は王として祀り挙げられていたが故に……
火刑に処された
あの後 私を火刑に処した魔術師らは直後なんらかの力で焼き死んだという
そして魔術師は語るのだ
私は 生まれながらの王であり
魔術師の平和の象徴であり
悲惨末路を辿った可哀想な王だと
私はそんな美しいものではない
哀れに思われるほど 素晴らしい人間でもない
私はただ＿＿楽になりたかった
でも 少しだけ、私を唯一愛してくれた人だけ
生きて欲しかった……のかもしれない
今では私にもわからない わかるのは
私は
あぁ 私の物語はここでおしまい
ますたぁ もう起きる時間
私は 私の愛した人を見つけるまで…
あなたは世界を救うまで 一緒にいましょう
私はあなたのサーヴァント 唯一無二の
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作者名：イチヂク | 作成日時：2017年12月4日 9時
