憧れ【Valkyrie】 (ページ6)

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不安ページ6

紫之ちゃんと友ちゃんと途中まで一緒に教室に向かいながら話をする。

「やっぱり広いな〜！夢ノ咲学院。」

「ですね♪でも、これじゃあ迷子になっちゃいそうです…」

紫之ちゃんの言葉を聞いて、「そうだよなぁ…」と心配そうにする友ちゃん。

2人ともちょっと元気がなくなっちゃったな…

えっと…

『前に僕たち3人で来た時と違って、今はもう夢ノ咲学院の生徒だし…きっと大丈夫。』

そう言葉をかけてあげると、2人は、はっ！っとした顔をする。

「そっか…そうだよな！いろいろ不安もあるけど俺たちなら…」

「すぐ、覚えられちゃいますよね…！」

良かった！元気になって。2人の周りにお花が見えるのは幻覚だろうか。

僕、浄化しそう。

「あっ、1-Bの教室が見えてきましたよ…♪」

「じゃあ、A。クラス違うけど、3人で頑張ろうな！」

僕たちが言ったことも忘れないでくださいね♪って、紫之ちゃんが一言付け加えてお別れをする。

『了解！頑張ろうね！』

そう言って1-Bの教室に向かって歩き出した時、

(ﾄﾞﾝｯ)

『うわっ…！』「わっ…！！」

ぶつかった衝撃でそのまま床に尻もちをついてしまう。

『いたた…ごめんなさい。ぶつかっちゃいました…。』

「い、いえ。こちらも不注意でした…。すみません。」

その子に目を向ければ、綺麗な赤い髪の男の子だった。