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取り締まり ページ47

蓮巳先輩と桃李くんと話していたら、竜王戦が行われている屋外ステージに着いた。


「やってる、やってる!副会長、良いですか〜?」


「待て、もう少しだ。」


嬉しそうに聞く桃李くんに、蓮巳先輩が言う。多分、頃合いを見計らっているのだろう。


それにしても、屋外ステージに目を向けると目を疑ってしまう。
ライブって闘うものだったっけ……


「終わりだ。型に嵌めてやる、小僧」


「おぉ、目にも止まらぬ高速ジャンプ!もとい威力のない手打ちですが、大将にかかれば流星拳っス!それを嫌がって大神先輩、逃げる逃げる!」


「逃げてね〜よ!両手がギターで塞がってるから避けるしかね〜んだよボケっ、ていうかさっきから喧しいぞ一年坊主が!」


ライブには見えないけれど、すごい盛り上がっている。斎宮先輩の行かなくて良いと言っていた意味がわかってきたかもしれない。


「いいぞ、姫宮。」


「了解で〜す!」


蓮巳先輩からの許可がおり、桃李くんがマイクの電源を切る。
すると、ステージに立って実況をしていた同学年の男の子が困惑し始めた。


見たことない子だから、友ちゃん達と同じクラスの子かな…


「あれえ、おかしいっスね。どうして……あぁっ!まさか!?」


「はい、そこまで〜♪」


と、桃李くんの言った一言で、さっきまで盛り上がっていたステージは一気に緊張感のあるものに変わった。
そして、桃李くんの言葉と同時にライブの観客に紛れていた生徒会の人達が動き始める。


『生徒会ってすごいんだなぁ……』


蓮巳先輩と桃李くんの仕事の邪魔にならないよう、少し離れたところから生徒会による取り締まりを見ていた。


すると、さっきまでステージ上で乱闘をしていた先輩と目が合う。


「テメ〜…、吸血鬼ヤロ〜の孫だろ?」


そう言って、少しずつこちらに近づいてくる。


少し怖い…。


『きゅ、吸血鬼ヤロ〜?……もしかして、朔間先輩のことですか…?』


「おう。それで、お前は吸血鬼ヤロ〜の孫だよな?」


早く言えと圧を感じ、怯んでしまう。


『一応…孫です…。』


圧に負け、そう言うと「だろうな。テメ〜の顔は吸血鬼ヤロ〜から写真で見せられてるからわかんだよ。」と言われた。


写真って何…??

約束→←廊下



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かの(プロフ) - 早く続きが見たいです (2022年9月16日 0時) (レス) id: dd2e4eaf70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もか* | 作成日時:2022年7月16日 18時

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