憧れ【Valkyrie】 (ページ18)

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忘れ物ページ18

司とゆうたくんと話を終え、帰りの準備をする。

部活動見学でもしようかなと考えていると、自分の机に司のスマホが置いてあった。

話していた時に置いていっちゃったのかな…。届けなきゃ…。

友ちゃんと紫之ちゃんに今日は一緒に帰れないことをメールで伝えて司のスマホを持って教室を出た。

『ナイツのユニット練習があるって、司が言ってたから、そこにいるはずなんだろうけど…』

…場所がわからない。

誰かに聞かなきゃだよね…。

周りを見渡すと、人影ひとつ見当たらず、どうしようかと悩んでしまう。

『部活動中の部屋に入って聞いてもいいのかなぁ…』

覚悟を決めて近くの軽音部の部室のドアをノックする。

『あの…誰かいますかー？……あれ、いない？』

ドアをそっと開けると人は1人もおらず、棺と楽器があるのみ。

…棺？

『なんで棺があるんだろ…人がいたりして…』

コンコンと棺を叩く。

『誰かいますか〜？えへへ、なーんちゃって…』

ｶﾞﾀッと音がし、棺が開いていく。同時に
怖さで足がすくんでしまった。

「くくく、これはこれは可愛い訪問者じゃのう。」

スマホを忘れた司へ

人が棺から出てきました…。