幼馴染みが轟さんといつも一緒にいる件 (ページ38)

今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:14,859 hit

33話:愛してるページ38

土曜日に手術を受けた私は、次の日目覚め視力を取り戻した。

A:「焦凍…。」

そこにはいつぶりかの幼馴染みの姿が見えた。
紅白の髪、左目周辺の火傷跡。
彼の持つオッドアイは今は目を閉じているため見る事が出来ない。
今は規則正しい呼吸音が聞こえる。

そして幾度となく繋いできたその手は今も繋がれている。

私を守るようにそっと。

A:「おはよう、焦凍。」

静まった病室で囁くような小さな声で声をかけた。

焦凍:「おはよ」
私の声に反応するように目覚めた彼と、お互いの存在を確認するように強く、強く抱きしめた。

その後、お医者さんと話、退院手続きを済まして焦凍と家に帰った。

私の瞳は今までと同じ透き通った紫色。自分で言うのもどうかと思うけどほんと綺麗な色で気に入っていた。その目が帰ってきたのはほんと嬉しくてたまらない事だった。

クラスメイトのみんなも見る事が出来なかった私も明日からみんなが見れます。

私は小さく微笑んだ。

空はやっぱり最高の晴れ模様だった。