私の傘は。

番外編4:目を合わせて。 ページ33

神「ご飯、持ってきてあげたんだから感謝しろよ。」


「…あ、ありがとうございます」



…なんで、団長さん？？

阿伏兎さんはどこに？？




神「………」



「………」



なんでジーと見てくるんですかー‼



「…な、なんでしょーか」


神「それはこっちの台詞だよ。何でさっきから目合わさないの。」
　

「そ、それは…き、気のせいなのではぁー？」


神「(ｲﾗｧ)」




神威はピザを手に取った。


そして。


ｶﾞｯ!!


「ｹﾞﾎﾞｫ！？」


Aの口にピザを無理矢理突っ込んだ。




「ががぼぼべべぼぼ！？！？」
　(何するんですか！？！？)



つい団長さんの顔を見た。

その瞬間ｶﾞｯと頭を固定された。



「！？」


神「やっとこっち見た。」


「……！」



団長さんの瞳が見える。

瞳の中には私が映っていて。



「(ｶｧｰｰ)///」


目をそらす。

が。


神「だから、そらすなって。」



そういって無理矢理目を上にあげられた。

いや、何してくれてんですか。

さっきのときめきを返してほしい。



神「…プッ。ブス顔。」


「(ｲﾗｧ)」




ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞー

ｺﾞｯｸﾝ



「けふぅ…。で、団長さんはまだ何か用でもあるんですか。」


神「いや，特に。もう満足した。」



そういってパッと手を離した。



「…私の変顔見に来たんですか？」


神「かもね。」


「団長さんは酷い奴ですね。人の変顔見に来るって。」


神「今更知ったの？」


「…確かに今更ですね。」



不思議と会いたくないっていう気持ちが消えていた。


やっぱり。団長さんの事好きだなぁ。

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