先生が好きです (ページ4)

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『……あ…』

海「お前どこ行ってたんだよ、心配すんじゃん」

『う、ごめん』

海「まあいいけどな、帰ろ！」

『うん』

…

『じゃあねー海』

海「んー、」

家の玄関のドアを開く

『…ただいま』

返事は返ってこない

これが当たり前だ

父「いっそのこと、捨てればいい」

母「そうね、あんな子が産まれるなんて……せっかく私達が作った子なのに、完全に失敗だわ」

両親がリビングで話す声がする

いつもこんな感じだ

私にわざと聞こえるようにし、押し付けるように言ってくる

私は黙って2階へ行き、自分の部屋へと向かう

私はベッドへと飛び込み、イヤホンで耳を塞ぎ、音楽を聞く

これもいつものこと

ﾌﾞｩｩｩｩﾝ……

車が出る音がした

あ、今日は外食するんだ

一人取り残された私は、1階に行ってシャワーを浴びる

その日はもう、すぐに眠りについた

…

『行ってきます…』

相変わらず返事はない

私は一人学校へと向かう

その時だった

男「お、嬢ちゃん今から学校？ちょっと付き合ってよ」

う、まただ

知らない男性2人に声をかけられる

『お断りします』

いつものように断って、学校へ再び向かう

ところが

男「お前に拒否権なんかないんだよ！」

『いや、やめっ！』

？「おい！手を離せ！！」

え？

誰……？

海「Aから手を離せ！」

男「ちっ……、男つれてんのかよ、興味ねえ」

男達は私の手を離した

私はその場に座り込む

海「おい、大丈夫か？」

『うん……』

海「ほら、行くぞ」

海の手を握って歩き出す

この時、どこかから

「ちっ、船津君に優しくされやがって」

「あんな陰キャに船津君は似合わないっつーの」

こんな声が聞こえたのは

空耳だろうか

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