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キーンコーンカーンコーン…
下校時間のチャイムがなる
私は憂鬱だった
『はーあ…』
なんで
なんでよりによって担任が
国語担当なんだ
『あーあ…』
海「ため息なんかつくなよ、しょうがない」
『だってさあ……』
海「んなこと言ったって担任が変わるわけじゃねえんだから、な?帰るぞ」
『ん……』
私は海と教室を出て、玄関に向かう
「ねね、船津君かっこいいねー♡」
「私、同じクラスの高田!船津君よろしくね♡」
うわ、まただ
海は容姿端麗で、スポーツ万能
毎年毎年、同じクラスになった女子から絡まれる
海はそれを嫌がっているが、優しいので口には出さない
私はすっとその場を離れた
…
『はあ…』
ほとんどの生徒が帰った中、海と女子達が話しているため、一人玄関近くの壁にもたれる
『不安だな…』
?「おー、板垣ー?」
『はい?』
声をかけられたので振り向いた
そしたら
『先生…』
先「板垣、今から職員室来れるか?」
『え……』
海は女子達と話している
もう少し時間がかかりそうなので私は行く事にした
『はい、』
先「ありがと、こっち来てー」
…
『用件はなんですか?』
先「…船津から、言われたんだ」
?
海から?何を??
先「家庭環境のことで悩んでるってこと」
『あ、…』
先生は、他の先生に聞かれないよう小声で話す
先「……、もし本当に悩んでるんだったら、俺に相談しなよ?」
っ、
『余計なお世話です』
気づけば口調が強かった
『もう高校生なんだし、平気ですよ』
そうして私は職員室を出た
悔しかった
自分がそこまで弱く見られていると思うと
悔しくてたまらなかった
どうせいつかは見放すのに
なにが
「俺に相談しなよ」だ
もう、
本当に頼れるのは海しかいない
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作者名:kiri | 作成日時:2017年10月8日 13時