FGO【ネタ】シェイクスピアの能力を持った男がヒロアカ世界に転生したら (ページ2)

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序章【逃走劇】ページ2

雄英高校昼廊下

そこでは何時ものようにある教師の怒号とよく回る舌で反論をする生徒が

全力疾走で追いかけっこをしていました────

後ろから捕縛武器が我輩の首をめがけて飛んできたのをそのまま無視してひたすら前方を走り続ける。

首にぐるりと巻き付いた捕縛武器、抵抗しない違和感に相澤先生は気づいた上で首に巻き付けた捕縛武器をそのまま自分の方へ思い切り引っ張ると我輩の『幻影』の首はゴキリと骨が折れる音が響いてその場に崩れ落ちた、そしてその場に散ったのは木片だった。

「待て事口！！」

教師であることをお忘れなのではないかと言わんばかりの大声で我輩に止まれと言いますが、我輩は幻影のお陰で少し開いた差をさらに開きながら返答した。

「止まれといって止まる輩がどこにいるとお思いですかな！Mr.相澤！」

「個性を勝手に使いやがって！何度目だと思ってる！」

「つまらない事など嫌いなのですよ！」

「答えになってないだろう！」

ガンガンと音がして嫌な予感がし、走りながら後ろを見ると器用に首に巻いている捕縛布をどこに巻き付けたのやら先生はいつの間にか背後まで距離を縮めていた。

「おい、いい加減捕まりやがれ」

「嫌に決まっているでしょう！」

急ブレーキをかけ、袖を相澤先生の顔の方に向けると、いつも持ち歩いているサポート科発目殿開発の煙幕発生装置が辺り一帯を白い煙で包んだ。

「待てゴラァ！」

逃げようとした足元に捕縛武器が叩きつけられる。彼の勘は野生児かなにかなのでしょうか？腕時計をちらりと見ると昼休みは残り10分。

そろそろ幕引きの時間ですかねぇ…

走り走って図書室の一直線のルート、先生との距離が端から端まで開いた隙を狙ってブレザーを脱いでズボンのポケットから日頃忍ばせている『ある物品』の内容を書いた紙を使い個性発動の準備をする。

「ではこれにて逃亡劇を終幕としましょう！」

「ちっ！」

「NON SANZ DROICT！」

先生が捕縛縄を投げるが時すでに遅し、ブレザーは緑色の古びた外套に変わりそれを羽織って概念武装『顔の無い王―ノーフェイスメイキング』を発動させる一言を口にした。

「無貌の王、参る───」

これにてある日常の一幕『逃走劇』を終了とさせていただきましょう。

え？私は誰かだって？

ああ、そういえば紹介が遅れましたな。
私の名は事坂A
前世は普通の人間、今世は英霊シェイクスピアに力を押し付けられた哀れな一般人でございます。