129-TH- ページ29
最後まで話を聞いた俺の心は、思ったよりもずっと静かだった。
そこには驚きも憎しみも無くて、ただ全てが心の中で落ち着いていった。
「ありがとうジミナ」
「っごめん」
謝らないで。だって今俺はこんなに全てを受け止めていられる。
受け止めて、二本の足でしっかりと立っていられる。
「俺のこと恨んでもいいから、メンバーやAちゃゃんは何も悪くないんだよ」
「大丈夫、誰も恨んでなんかない。サランだって今までと変わらない。大切だよ」
恨むのは自分、それは話を聴く前から決まっていた。
「なあジミナ、お前が思ってるより、俺はずっとお前のこと大切だと思ってるよ」
だからこれからも一緒にいて。
みんなでバカみたいに笑って、たまには怒って泣いて、そうやってこれからもいよう。
もう強くなるよ。
もう逃げ出さない。
「・・・ありがとうジミナ」
これが最後、何度言ったって足りないけど、次からはきっといつもの俺たちだから。
「はあ〜、どうするか〜」
急に大きな声を出して、後ろの壁にすがった俺を見つめながらジミナもまたいつものように笑った。
「どうしますかね〜」
俺の真似をして、すがってきたジミナはまだ赤い目を揺らしながら、鼻水を吸った。
「ジョングク、今頃どうしてるかな」
「Aちゃん見つけられたかな」
「見つけてないといいな」
「俺はジョングク応援してるから」
「ああ、わかってるよ。でもやっぱりダメ」
あんなに淀んでいた気持ちがスッキリしていた。
さっきまで口に出すのも憂鬱だった言葉が、なんだか今はスラスラと出てきた。
「無責任」
「うん、でもダメなものはダメ笑」
「ちゃんと、考えてやれよ」
「ああ分かってる」
この気持ちが一体なんなのか、Aが俺にとって一体なんなのか
これからいくら時間がかかったって見つけ出すよ。
その正体がきっと俺に与えられた罰の正体だ
ただ純粋を求めてしまった俺への罰、
なぜだかどこか暖かい、懐かしいような罰
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» なんでいつもそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか！笑 本当にありがとうございます！ (2018年2月18日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ●さん» じっくり読み返してつくづく思ったのですが、このお話、本当に名作だと私は思っています^^私、twitterでも占ツクでもかなりの数のお話を読んでますが、本当に素晴らしい作品だと思っていますのでこれからもじっくり読ませていただきますね^^ (2018年2月16日 16時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつも本当にありがとうございます！少し物語をサラサラ〜と進めすぎた感じが否めませんが、ここからどうにか頑張ります 笑！ (2018年2月16日 14時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 1から読み返して来ました^^テテ、どうなるのかな？更新とても楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 12時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸がぎゅっと苦しいのがずっと続いてます( ；∀；)はぁ...どうなるのかな…更新楽しみに待っております！！ (2017年12月10日 6時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年12月3日 20時
