121 ページ21
「せっかくだから、3人でご飯でも行こっか。あれ、俺が邪魔？」
「邪魔じゃないですよ！行きたいです。行きましょう」
未だ口数の少ないジョングクくんは置いて、外に出た後ジミンさんと会話をする。
「Aちゃんやっぱり変わったね」
「え、やばめですか？」
「やばめじゃない笑 いい風に変わった、前は遠慮の塊みたいな子だったから」
「今も謙虚な心は失われてないですよ」
「ほら、そんな風に冗談言ってくれてお兄さんは嬉しい」
「冗談じゃないです」
「ねえ、俺のことオッパって呼んでみて」
「嫌ですよ」
「なんで〜、いいじゃんか〜」
『オッパって呼んでもいいんだよ』
ふと以前テヒョンさんに言われた言葉が脳裏によぎった。
「わたしが言わなくても、ファンの皆さんが呼んでくれますよ」
急いで頭から消したくて、少し強い言い方になった私をジミンさんはいつものように笑っていた。
「言い方、怖かったです？」
八つ当たりのようになってしまったことに申し訳なさが募る。
「別に、そのくらいで全然いいのに。
それよりジョングク全然出てこないな、ちょっと呼んでくる。待ってて」
「あ、はい」
ジミンさんの背中を目で追いながら、近くのベンチに座った。
あー、暑いなあ。冬はあんなに寒いのに、なんで中ぐらいにならないんだろう。
２つ足して割ればちょうどいいのに
ぼーっとしながら、そんなことバカなことを考えた。
「A？」
私を呼ぶ声は、後ろの美容院の方からじゃなくて横から。
でも、見たらいけない、そう思う。
だって、聞き馴染みのあるこの声はほんの数ヶ月前まで私のそばにいた。
「・・・お久しぶりです」
顔を見ないように、視線を下げながら言った。
「やっぱり、久しぶり。2.3ヶ月ぶりくらい？」
少しだけ空いた時間と一緒に距離感も空いてしまったみたいだ。
それはきっとお互いが気づいてる。
「そう、ですね。・・・サランさんはお元気ですか？」
自分で言って、自分の首を絞めた気がする。
もう忘れられるはずなのに、私は今更こんなことを聞いてどうするつもりなんだろう。
「うん、元気だよ。・・・なんでこっちみないの？」
「見てますよ。ちょっと日差し眩しくて」
手を顔の前に持ってきて、日差しを避けるふりをした。
「A、髪切ったの？化粧もしてる」
「ちょっとだけ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» なんでいつもそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか！笑 本当にありがとうございます！ (2018年2月18日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ●さん» じっくり読み返してつくづく思ったのですが、このお話、本当に名作だと私は思っています^^私、twitterでも占ツクでもかなりの数のお話を読んでますが、本当に素晴らしい作品だと思っていますのでこれからもじっくり読ませていただきますね^^ (2018年2月16日 16時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつも本当にありがとうございます！少し物語をサラサラ〜と進めすぎた感じが否めませんが、ここからどうにか頑張ります 笑！ (2018年2月16日 14時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 1から読み返して来ました^^テテ、どうなるのかな？更新とても楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 12時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸がぎゅっと苦しいのがずっと続いてます( ；∀；)はぁ...どうなるのかな…更新楽しみに待っております！！ (2017年12月10日 6時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：● | 作成日時：2017年12月3日 20時
