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サランさんからの連絡が来たのは、それから２週間後だった。
季節は夏に入ろうとしていて、街が少しだけ活気付いて来たそんな頃。
サランさんが指定したカフェに入り、周りを見渡しすと、軽くこちらに手を振る女性が見える。
「すみません、遅くなりました」
「大丈夫、私も今来たとかだから」
「あ、私カフェオレで」
注文を取りに来た店員さんにそう答え、サランさんの方に向き直す。
「連絡くれてよかったです」
「逃げないって、あんたが言ってたんじゃん」
「そうですけど、やっぱ少し不安で、
あの。それで１つだけ聞きたいことが」
「なに？」
「お待たせしました。カフェオレです」
店員さんに話を遮られたことで、気持ちが揺らぐ。
「サランさんは・・・サランさんはテヒョンさんに会いたいですか？まだ、好きでいますか？」
また怒られる質問だとわかってはいたけど、これを聞かないと私は永遠にグラグラと揺れ続けるから。
「だから「お願いします、言葉で聞きたいんです」
眉間にしわを寄せて少しだけ体を出したサランさんの言葉を遮る。
「・・・お願いします」
「・・・テヒョナに会いたい。ずっと好きだよ」
遠慮がちに言ったその言葉は、私の決意を固くするには十分だった。
姿形が変わっても、心は変わらない。
それはテヒョンさんもサランさんも同じ。
「ありがとうございます。それだけ聞ければもう満足です。
行きましょう」
「行くって、どこに！」
まだ飲みかけの飲み物を残し、サランさんの腕を引っ張った。
「テヒョンさんに、会いに行きましょう」
「待って、早いって、それに仕事かもしれない」
「大丈夫です。今日はオフだってジミンさんから聞いてます」
「ジミナは、何か言ってた？」
焦りすぎたと心を落ち着かせて、サランさんの腕を離し、もう一度席に座った。
「何も」
たとえ嘘でも、ジミンさんがサランさんを待ってるなんて言えなかった。
「そっか。みんなは元気？」
「元気です。私がいうのはおこがましいけど、みなさん多分前よりもずっと強くなってます。
だから、一緒に来てくれますか？」
「・・・うん」
今度は何も言わず自分から立ち上がったサランさんもきっと前よりもずっとたくましくなってる。
そんな気がした。
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» なんでいつもそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか！笑 本当にありがとうございます！ (2018年2月18日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ●さん» じっくり読み返してつくづく思ったのですが、このお話、本当に名作だと私は思っています^^私、twitterでも占ツクでもかなりの数のお話を読んでますが、本当に素晴らしい作品だと思っていますのでこれからもじっくり読ませていただきますね^^ (2018年2月16日 16時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつも本当にありがとうございます！少し物語をサラサラ〜と進めすぎた感じが否めませんが、ここからどうにか頑張ります 笑！ (2018年2月16日 14時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 1から読み返して来ました^^テテ、どうなるのかな？更新とても楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 12時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸がぎゅっと苦しいのがずっと続いてます( ；∀；)はぁ...どうなるのかな…更新楽しみに待っております！！ (2017年12月10日 6時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年12月3日 20時
