7-JM- ページ7
もう会うこともないと笑いながらいう彼女は、この寒い季節そのものだった。
そんな彼女の口から吐かれた白い息が、彼女もまた暖かい人間だと教えてくれる。
あの日、テヒョナの隣で春のように笑っていた彼女が帰ってくることはあるんだろうか。
とりあえず隣に座ってみても、どうすることもできない。
どうする必要だって俺には無いのに。
でも、なんだか胸にひっかかるこの感情はなんなんだろう。
それじゃと行って、行ってしまう彼女を呼び止めた。
「これでさよならは悲しいから、連絡先教えてくれる？」
何か、繋がりが欲しかった。
そうしないと、彼女がこのまま冬の中に溶けて消えてしまいそうだったから。
家に着いた後、かじかむ手を息で温めながら、そろっとテヒョナの様子を覗いた。
そういえば昨日帰ってくるのが遅かった。
あの子のところに行っていたんだろう。
「あれ、ナムジュンヒョン、テヒョナは？」
ヒョンの頭からヘッドホンを外して尋ねた。
「うわびっくりした。テヒョナならさっき起きて、コンビニ行くっていってたけど」
「そっか、すいません邪魔して」
自分から覗きにいったのに、テヒョナがいないことにどこかでホッとした。
リビングで冷めきったココアを温め直そうか悩んでいるとジョングクが入って来た。
「あれヒョン、帰ってくんの早く無いですか？」
「やっぱ外寒くてさ笑 ジョングガ、テヒョナに会った？」
「さっきいましたよ、」
「どうだった？」
「どうだったって、別に。普段通りでしたけど」
ジョングクは俺の質問の意味がわからず、困ったように答えた。
「？？、多分もう帰って来ますよ、自分で見てください」
「うん、ありがと」
お礼にこれあげると、飲みかけのココアを手渡す。
「いやいらないですけど笑」
ジョングクはそう言いながらも、一気に飲み干したココアのカップをゴミ箱に捨てた。
自室に帰って、携帯を開き、登録したばかりの連絡先をしばらく眺めた。
「・・・連絡、こないだろうなあ」
様子から、多分連絡してこないんだろうと思って、手袋まで渡したけど、
それでもやっぱり連絡はしてきそうにない。
意を決して、自分から連絡を送った。
ジミン無事家ついた?
こんなこと聞かなくても子供じゃないんだから着いてるに決まってるのに。
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 主人公を不幸にしたがる癖が発揮されちゃってますね 笑 読んでくださって本当にありがとうございます！！ (2018年2月16日 14時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸が苦しいです...ああ、ほんとつらい；；；；更新楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 10時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - ひなさん» 返事遅くなってごめんなさい！そんなこと言ってくれるんですか？笑 最高に嬉しいすぎます。ありがとうございます！！ (2018年1月25日 19時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 前回のやつも見ました〜！ 最高で涙とまりませんw更新まってます^^ (2018年1月2日 19時) (レス) id: 6372a6615d (このIDを非表示/違反報告)
A。 - はい!ずっと読みますよ!!!w (2017年12月30日 7時) (レス) id: 55b9aadcae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年11月25日 0時
