13-JM- ページ13
「ジミンさんにメリットはありますか？」
「寂しがりだから、誰かに側にいてほしい。
これじゃ理由にならない？」
我ながら無理やり作った言い訳だ。
こんなので彼女が納得してくれるとは思わないけれど、
どうか騙されて欲しい、
嘘だとわかっても、知らないふりをして欲しい
「・・・それは、ジミンさんのためになりますか？」
「なるよ」
「理由にはならないけど、
でも、その契約、させてください」
「・・・いいの？」
自分から言いだしたことなのに、いざとなると緊張して言葉がうまく出なかった
「はい、ジミンさんが満足するまで側にいます」
「そっか、うんそっか、」
現状を受け止めるために何ども自分に言い聞かせた。
「それなら、約束、だね」
出した左手の薬指に、さっきよりも滑らかに柔らかく彼女の薬指が重なった。
「2回目ですね」
「うん、俺もちゃんと幸せにしなきゃ」
「はい、それまでよろしくお願いします」
「それまでよろしくね」
無事終電を逃した彼女をタクシーに乗せ、自分も帰路についた。
「それじゃまた連絡する」
「はい」
そんな本物のカップルのようなセリフをかわして、俺は満足なんだろうか。
彼女に対する気持ちもわからない状況でこんな形を取ってしまった自分に少し嫌気がさした。
でも、彼女から飛び出したもう会えないというセリフのせいで、現実味を帯びたそれがあまりに辛かった。
「あれジミナ、今帰り？」
「ああ」
宿舎につき、テヒョナに話しかけられてもうまく顔が見れない。
報告した方がいいんだろうか。
でもなんでだろう、
テヒョナはもう彼女のことが好きじゃないはずなのに、
これを言ったら、テヒョナが彼女を奪って行ってしまう気がした。
「顔色悪いよ」
「そう？酒飲んできたんだけど」
「はい、」
冷蔵庫から出され投げられたペットボトルをうまく掴めず、床に落としてしまった。
「マジでどうした笑」
「わかんない、酔っ払ったのかな笑」
床に落ちたペットボトルを急いで拾い、駆け足で自室に飛び込んだ。
「・・・はあ、」
「どうしたのジミン」
「・・・ああホビヒョン」
「ああってなに笑 キレるぞ」
「わかんないけど、自分の早軽さに傷心中です」
「なんだそれ笑 大丈夫かよ」
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 主人公を不幸にしたがる癖が発揮されちゃってますね 笑 読んでくださって本当にありがとうございます！！ (2018年2月16日 14時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸が苦しいです...ああ、ほんとつらい；；；；更新楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 10時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - ひなさん» 返事遅くなってごめんなさい！そんなこと言ってくれるんですか？笑 最高に嬉しいすぎます。ありがとうございます！！ (2018年1月25日 19時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 前回のやつも見ました〜！ 最高で涙とまりませんw更新まってます^^ (2018年1月2日 19時) (レス) id: 6372a6615d (このIDを非表示/違反報告)
A。 - はい!ずっと読みますよ!!!w (2017年12月30日 7時) (レス) id: 55b9aadcae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年11月25日 0時
