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私からテテを呼び出したのはいつぶりだろうか。
運がいいのか悪いのか、今日は12月29日。
願わくは明日も一緒に過ごしたかった。
ブランコに座る私の隣に彼は来てくれなくて、柵に寄りかかったままたわいも無い世間話をしている。
「テテ、」
「やっぱり。ジミナに、なんか言われた？」
またそれか、結局最後まであなたが気になるのは体裁のただそれだけ。
「違うよ、私が決めたの」
何度泣いたって、何度叫んだって、もう届かないんだと改めて痛感した。
いや、元から届いたことなんて一度だってなかったのかもしれないね。
「もう終わりにしよっか、」
テテからの返事はなくて、私の独り言のように吐く白い息と一緒に空に溶けた。
「なんか言ってよ笑 これで終わりなんて、私だってやだよ」
強く地面を踏み上げてブランコを動かす。
足が宙に浮いた。
「っ、A」
「最後まで一緒にいられなくてごめんね、」
スタッと地面に降り立つ。
俯くだけのテテを置いて、公園の出口に向かう。
「テテ！」
振り向かずに言った。
「ずっとね、ずっと大好きだった！
でももう大丈夫だから！私もテテも大丈夫だから！
バイバイ！！」
溢れ出す涙を拭って階段を降りていく。
本当に大好きだったよ。テテとならどこにでも行けた、どこにでも行けるんだって思ってた。
バカなことで笑って、怒って、テテの一言一言が愛しくて、それが悲しくて、
でも私は思ったよりも甲斐性がなかったみたい。
「A」
今は誰かにすがるなんてしたくなかった。
私のしたことは許されることじゃないから、きっとテテの彼女を心から傷つけたから、
私が泣く資格なんてどこにもないのに、
「ジミナっ、」
「お疲れ様」
「なに？聞いてた？恥ずかし」
マフラーで急いで目元を拭いた。
「行こ、」
そう言ってジミナは片方の手袋を取り、こちらに差し出した。
「今日は俺が奢ってあげる。頑張った記念」
「奢ってくれんの？珍しいじゃん」
「今日だけね」
「うん、一生ないと思って気持ちよく飲む」
「今日だけは胸貸してあげる」
「きも」
「じゃあ貸さない」
「嘘。ちょっとだけ、ね」
ジミナは小さく笑うと腕を大きく広げた。
「私やっぱ間違ってたよね」
「すごくね、」
「ははっ、そこは慰めてよ」
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
