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その後、私を話した後号泣するテテをあやし続け、気が付けば深夜12時を回っていた。
「テテ、帰らなくていいの？」
「帰らないと行けないけど、」
どうしようこの顔、とテテはこちらを下から覗いた。
「ぶっ」
「ちょっと！いま普通に吹いたじゃん！」
「いやだって、誰 笑」
目は2倍くらいに腫れて、頬がしもやけのように赤くなったテテの顔はどこかのアニメで怪物役ができそうなほど面白くて
「誰って！笑あー、やばいよね」
カーテンをすこし開け、真っ黒になった窓で自分の顔を確認すると、テテもまた「やば」と笑った。
「明日には治ってるよ」
「じゃないと仕事できない」
「ジミナに見せてあげなよ、今年1番笑ってくれると思う」
「すごい癪に触るけど、そうする」
「うん」
荷物を準備するテテのコートをハンガーから外し、肩にかけてあげる。
「・・・絶対帰らなきゃだめ？」
「だめ」
「だって、ちゃんと付き合ったんだよね？」
「でもだめ」
「なんで！A、前より冷たい」
「ちゃんと付き合ったから、・・・これからいつでも会えるから」
「そっか。そうだよね。いつでも会える、うん」
そうだそうだと独り言のようにつぶやくテテを見て、初めて少しだけ実感が湧いた。
「付き合った、んだもんね」
「・・・なに？不服？」
「ちがくて、実感なかなか湧かなくて」
「Aの言葉を借りるなら、これからだから。
これから側にいるから」
「うん、もちろん」
「ふふ〜、じゃあ今日は帰らなきゃ！ジミナに怒られる」
「怒ると怖いもんね」
「そうだよ、ただでさえ今俺にイライラしてるはずだから」
玄関先で、スニーカーの紐を結ぶテテの背中におでこをのせた。
「どした？」
「なんでもない」
「そんなことしたら、帰りたくなくなる」
「だめ」
頬を膨らませて、薄眼を開けてこちらを不服そうに見つめるテテ
「ほら、行って。またすぐ会えるよ」
「じゃあ最後に」
急に立ち上がったテテに驚くのも束の間、冷たくなった私の唇にそれは降ってきた。
「・・・ちゃんとしたの、初めてかも」
「そうだっけ？」
平然とした顔なのに、泣き腫らした後だからどうしても面白い。
「ごめん笑、顔が面白くて笑」
「やめて笑」
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
