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「なんで、テテがいるの？」
「それはテヒョナから聞いた方がいいよ」
「・・・やだよ、もう」
頭まで布団をかぶって、ぎゅっと目をつぶった
「お願い、A」
「なんで？ジミナは私の味方じゃないの？」
年甲斐もなく、そんな子供のようなことを言う自分が恥ずかしい。
それでも、私はもうテテがわからない。
もう傷つくのはごめんだ。
「A」
声はさっきよりも近くに来ていた。
「俺がさっき言ったこと覚えてるでしょ？だから、そんな隠れるんでしょ？」
ここで、覚えてないといえたらどれだけ楽だろうか。
でもそれをしたら、私もテテと同じだ。
ジミナを深く傷つけて、それを見て見ぬふりなんてできない。
「・・・うん」
「俺はAが好きだよ、ずっとAの味方だよ。だからテヒョナの話、ちゃんと聞いてあげて」
「なんでっ」
「やっぱりテヒョナも、俺にとって大切すぎるんだよ」
布団をめくられ、丸まっているわたしの頭にポンと手のひらを当てた
「・・・ジミナが、私のこと好き」
「そう」
自分で口に出した後、火が出そうなほど顔が赤くなった。
「いつからっ」
「ずっと。Aがテヒョナを好きになったくらいからずっと」
それが本当だというならジミナは、きっと私と同じくらい、いや私以上に傷ついていたのかもしれない。
「・・・そ、うか」
可愛げもなくそんな言葉しかでない。
熱のせいもあるのか、頭が追いつかないのだ。
「・・・ごめん、びっくりさせた。でも本当だから、」
そういって頭から手を離したジミナは、背中を向ける私の体に自分の頭を乗せ、手を握りしめた。
静まり返る部屋に、二人の呼吸音だけがこだました。
張り詰めた空気が余計に私の心拍数を上げる。
「飲み物なかったから、外の自販まで行っちゃった、って・・・何してんの」
静寂を破ったのは、テテだった。
ペットボトルを床に落として、顔を上げたジミナと繋がった私の手を無理やり剥がした。
そのままベッドに座ったテテのせいで一気にベッドが狭くなる。
「・・・そういうことはしていいって言ってない」
「何もしてないってテヒョナ、勘違い」
「いいからジミナ早く離れて」
ベッドに腰掛けながらジミナの肩をグイグイ押すテヒョナにジミナが応戦する姿が、なんだかとても懐かしく感じた。
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
