24-JM- ページ24
迂闊だった。
先に帰るというAのカトクを閉じて、テヒョナの方を見るとまだスタッフさんと離してたから、今日は諦めたなんてそんな馬鹿なこと思ってた。
テヒョナがいなくなったことに気づいたのは、着替え終わってマネージャーと打ち合わせをした後。
「テヒョナは？!」
「どうしたんですかヒョン笑、テヒョニヒョンならなんか急いで帰るって」
「くそっ」
ちょっと、というジョングクを無視して急いでエレベーターのボタンを連打した。
こんなことでテヒョナが諦めるわけなかった。
ジミンやっぱ帰んないで、どっかカフェとか入ってて。すぐ行くから
A、今どこ？
いつものバー？それとも居酒屋？お酒また飲んでるの？
急がないと、またAとテヒョナが。
今度は譲れない。
その形が友達でも、今度は俺が幸せにするから。
昔のことを思い出した。
Aのことを初めて見た時から、ずっと好きだった。
どうにか繋がりが欲しくて、でもどうにもできなくて、やきもきしている時にテヒョナとAが今度会うらしいことを聞いた。
テヒョナのことだから連れてけなんて言っても、嫌だと言われることは目に見えていた。
だから、テヒョナに隠れて跡をつけた。ストーカー気質が自分にあるかもなんてその時思った。
でももうAの目にはテヒョナしか映ってなくて、俺の入る隙なんてこれっぽっちも残されてなくて。
それでもそばに居たくて、『友達』という仮面かぶってAのそばに居続けた。
こんな俺を知ったらAは幻滅するだろうか。
裏切られたなんて思うだろうか。
A今どこ?
待ちに待ったカトクの通知音で、ハッとした。
遅かった。テヒョナそっち行ったんだね。
俺がいくら考えてもわからなかったAの行き先を、テヒョナは簡単にわかって、そこまで飛んでいけて。
「・・・ほんと悔しいなぁ」
ジミンすぐ行くから、場所教えて
君に一から教えてもらわなきゃ、俺は君の元に飛んで行くこともできないよ。
目を見ればわかるなんて思って居たのに、こんなことだってわからない。
今すぐにだって行くのに、それからしばらく返信はなくて、
何度も掛け直す電話に出るのは留守電の機械的なメッセージだけ。
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
