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「お疲れ様でした。今日の撮影はここで終わります。撮り直しとかはまた後日連絡するので、よろしくお願いします。」
「お疲れ様でした。
ふぅ、疲れたね」
全体での挨拶を終え、大きく背伸びをした。
「そうですか？俺は楽しかったですよ、毎日こんな仕事だったらいいのになあ」
さっきのゾンビが嘘のようにすっきりした新人くんをため息まじりに見ているとなんだか本当にテテに似ていて、自販機のことを思い出した。
「わ、私じゃあ先帰るね」
「あれ？会社戻んないんすか？」
「今日直帰していいよーって言われてたでしょ」
「そうだった、やった。帰る前に飲みにでも行きましょうよ」
「いやー、今日はやめとく。なんか疲れちゃって」
周りを見渡すと、談笑してたり片付けしてたりで今ならサッと抜け出せそうだった。
「そうですか。じゃあ土日挟んで、また会社で。次は付き合ってくださいよ？」
「うん、もちろん。じゃあ、気をつけて帰ってね」
ほぼ撮影を見ていただけだったから、仕事という仕事はしていないのに肩が重い。
『勝手に先帰らないでね』
「・・勝手はどっちだ」
帰り際少しだけテテの方を見ると、こちらを気にする様子もなくスタッフさんと話していた。
私がただ黙って犬のように待っているとでも思っているんだろうか。
そんな浅ましい考えなら、こっちからお断りだ。
Aお疲れ様。ごめん先帰る
エレベーターの中でジミナに一言だけ連絡をした。
外に出ると凍えるような冷たい風がなんだか体を通過して、心まで冷たくしていった。
「・・さむ、」
コートのボタンを全部閉じて、強くマフラーを巻き直す。
ジミンお疲れ、気をつけて
カトクに貼られたメンバー仲良く写っている写真を見て、小さくよかったと呟いた。
テテと仲直りできたんだね。
まあ、あんなことで壊れるような友情じゃないことは分かってた。
それでも、少しでも険悪な2人なんて見てられない。
駅に着くと、次の電車まであと15分。
ジミナに教えてもらった携帯ゲームを開くと、バンタンコラボ！と大きな文字で書かれたキャンペーン画面が飛び込んできた。
このためにこのゲーム教えたな
レベル結構あげたのに、
まんまとジミナの術中にハマった気がして少し腹が立った。
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
