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「とりあえず、テヒョンは戻りなよ。メイクさん呼んでるんでしょ？」
「・・・終わったら勝手に帰らないでね」
そう言ってテテはジミナの方を一度も見ずに去って行った。
「・・・はー、」
気づかないうちに出ていたため息が思ったよりも大きくて廊下にこだました。
「もうジミナなんで喧嘩腰になるの？」
「気づいたら、」
「2人が険悪になる必要ないじゃん、やめて」
「うん、反省してます」
「でもありがとう。助かった」
「テヒョナなんて？」
「勝手に決めるなーとかなんで携帯ジミナは知ってるのに俺はーとか、笑っちゃうでしょ。お前のせいだーってね。ま、私のせいでもあるんだけどね」
「教えたの？携帯」
「教えてたら私のこと殴っていいよ」
「当たり前、よし戻ろ。もう休憩終わる」
「うん。戻ったらちゃんとテテと仲直りしてね。2人が仲悪いのやだよ」
「言われなくてもわかってます」
「ん、よかったです」
これいる？と私の手の熱で緩くなったペットボトルを差し出すと、ジミナはもらっとくといつもの笑顔で答えた。
途中現場に戻る廊下で、ゾンビのように死にそうな顔で歩いている新人君と出会った。
肩を叩くと、ちょもう一回だけと言って、来た道を戻っていく新人君を2人で笑った。
「面白いでしょ？」
「うん、ほんと」
そう言ったジミナの目が少しだけ暗く淀んだことに気づいた。
現場に入ったはいいものの、気まずそうに目を泳がせているジミナの背中をもう一度押し、テテの元へと向かわせた。
私たち元に戻ろう。
元の友達に戻ろう。
そしたらきっとまた三人で笑っていられるから。
そうじゃないと、現状に押しつぶされてしまいそうだから。
そうじゃないと、今だってもう立っていられなくなるから。
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
