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こんな関係やめませんか。
1人の部屋で、小さく呟くと、それは嘘のように脳にこだまして帰ってきた。
テテに出会ったのは、企業協賛案件の取材で私も下っ端として同行していたある日。
一目惚れなんて本当にあるんだと思った私にとっての一目惚れ記念。
どうにか仲良くなりたくて頭をひねる私にテテは太陽のような笑顔で名前は？なんて聞いてきたんだっけ。
話してみると、気さくでそれでいて面白くて、ハマっていくのに時間はかからなかった。
ジミンまだー?
ジミナからのメールに急いでコートを羽織り外に出た。
季節はまだ秋のはずなのにコートとマフラーがないと出歩けないくらい寒い。
さっきの練習のせいでジミナとご飯を食べる約束をしていたことをすっかり忘れていた。
駅前に着きタクシーを止め乗り込むと、返事を返す。
Aごめん忘れてた
A今から行く
ジミナ怒ってるだろうなあ、なんか献上品とか持ってった方がいいかな。
「マジでない、忘れてたってマジでない」
案の定ジミナは怒っていて、それはそれはもう恐ろしい形相で私のことを睨んでいる。
「ごめんって、仕事忙しくて」
「それにしても忘れてたって！忘れてたってやばくない？」
今日はAのおごりね、というとジミナは手元のメニューに視線を移した。
ジミナと仲良くなったのテテ繋がりだった。
初めてのテテとの約束の日、「気になったからきて見た」というジミナはテテの後を家から追ってきたようだった。
それでも同い年だった私達はうまいこと話があって、本当にこの歳に産んでくれてお母さんありがとうなんて心の中で思っていた。
人一倍人懐っこいテテと比べでジミナは少しだけシャイで初めは苦労したけど、今ではお互いなんでも言い合える仲になった。
「A、彼氏は？」
ジミナに会うと、いつもまず真っ先にこの質問をされる。
「残念でした。まだです」
「そうでしょうね、わかってて聞いた」
「ぶん殴るよ」
なんでも言い合えるなんて言っておきながら、私はまだテテとのことをジミナに言えずにいた。
「本当にAは可哀想な子だね〜、その歳になって彼氏ゼロなんて〜、可哀想可哀想」
ニコニコと私の頭を撫でながら言うジミナに本当にイラっとしたが、遅刻の件をこれで相殺してしまおうと心の中にしまった。
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●(プロフ) - ぐう 大好きさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととてもがんばれます！: ) (2017年11月22日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
ぐう 大好き - 面白いです！これからも、更新頑張ってください！ (2017年11月20日 14時) (レス) id: fb77e59d2e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 描写がとても綺麗な文章で映画のワンシーンの様でした。とてもとても素敵なお話ですね。これからも更新楽しみに待っております(*^ω^*) (2017年11月10日 19時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 惹き込まれるなんて褒め言葉が過ぎて、バンザイで喜んでます！読んで下さって本当にありがとうございます！！ (2017年11月9日 11時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 惹き込まれてしまいました。更新楽しみに待っております。 (2017年11月8日 11時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファサファサ翼 | 作成日時：2017年10月24日 22時
