僕らのヌナは、今夜も僕らの夢を見る[SVT]

#体当たり任務中につき ページ33

______ミンギュside

「ヌナ、落ち着きましたか？」
「ミンギュや、コマウォ(ありがとう)」
「もう一回お水飲みます？」

ウリリーダーのプランMにより、
TWICE先輩に引っ付いていたヌナを剥がし
開場の端っこの方で水分補給をさせた。

ちなみにクプスヒョンのプランMは今世紀に入って一番原始的でシンプルなプランだ。
ミンギュがいればAは隠れる。

僕が選ばれたポイントは”身長”、以上。
つまり背が高ければオラウータンでもマウンテンゴリラでも良い訳だ。



まぁ今日一日、ヌナの付き人できるなら良いんだけどね。

って色々拗ねてる間にも
500mlのペットボトルを飲みきったヌナは周りをキョロキョロし始めた。


「ゴミ箱どこにあるかな」
「僕捨ててきましょうか？あ、でも一人になるか。
じゃあ一緒に行きましょ、あっちの方でたしか見た気がします」
「申し訳ない…」


立ち上がったヌナはジャージの裾を引きずっている。

うちの宿舎に届いたのは2サイズしかなかったから
いくら身長が高いとは言え細身のヌナには大きかった。


「ヌナ、ジャージまくった方が良くないですか？」
「ヘーキヘーキ！
そういえば、私ほんと水たくさん飲めるようになったなぁ。
みんながすごい勧めてくれるか＿＿わっ」


言わんこっちゃない。


間一髪で細い腕を掴んで何とか転倒阻止して

「だからまくった方が良いって言ったのに…」

ヌナの前にしゃがんで裾を上げるとキャーって黄色い歓声が聞こえた。


「ヌナ〜今僕たちめっちゃ注目されてますよ。
僕らの写真増えますかね？」

やったぁラッキー！
ヌナとの２ショットゲット〜！それも俺がジェントルマンな状況〜！

「ね、ヌナ聞いてます？」

見上げたヌナは別の方角を見ている。
まぁた照れちゃって〜、どうせ心のなかで尊い〜！って叫んでるんだろうな。

「…ギュ、きてる…」
「着てる？そりゃそうですよ、僕とヌナはペアルックです。
まぁメンバー全員ですけどね…二人だけにするために僕のジャージも折ろうかな？」
「違う違う違う違う！」

僕の肩がひ弱な腕にペタペタ叩かれるから
顔を上げてヌナの見ている方を見た。



「やーミンギュ！かっこいい事してるじゃーん！」



あ☆俺、目立たないようにしてたんだ☆
そんで俺ってジョングクと同lineでお友達だ☆

隣りにいるのはうん、キムテヒョン先輩だっ！☆

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