『狐の嫁入り禁止』DN ページ10
「や、コマ、寝るんなら部屋行きな」
「…ねてないですよ」
ソファーの端で体育座りで目を瞑っているのに
寝てないわけがないし、少なくとも寝る数分前だ。
何かに付けて遠慮するし、
宿舎でさえ常に多少緊張している様子だったAが
こんな事になった原因は一重にホシのダンス練習だった。
ダンス練習初日、僕が言うのも気がひけるけど
Aはこってり絞られていた。
「ジョンハナオッパが一緒に行くから。
ほら、立って〜」
「自分で行けます…」
「行けないから言ってるんでしょ、ほら捕まって」
ハニヒョンがAの腰に手を回して
よいしょ、って立ち上がらせた。
「コマや〜、こんな無防備でいいの？」
「だいじょぶ、です…」
「ねぇ今すんごい可愛くない？」
ハニヒョンが真顔でそう言ったのも納得がいく。
少しつり目で、眉も整ってて、小さい口。
典型的な“端正な美人”って感じなのに
眠くなると分かりやすく目がとろんとする。
一緒に過ごすと分かるぽんこつさ。
辛いものは基本的にチーズで誤魔化す。
掃除は好きだけど、洗濯物干すのは嫌い。
多少の雨ならフードをかぶって傘は持たない。
着々とコマ、の愛称が浸透するのと一緒に
Aのぽんこつ語録も順調に積み重なっている。
「ヒョン、僕が連れてきます」
「僕の楽しみ取るつもり？」
「ちょ、違いますよ！」
「同ラインだからって独り占めできると思うなよ」
本当に純粋な気持ちで
変わろうと思っただけだったのに
「チャニぃ、もうねる…」
ってAがハニヒョンから手を解いて僕の方に来たから、
「うわぁ、、ショックだわ今の」
ってヒョンは本気でショックがっていた。
「写真撮っとこ。
絶対嫁に行けなくしてやる」
「酷いヒョンだ…」
「こんな無防備な生き物嫁に出せない」
Aはハニヒョンの言葉なんて耳に入らないみたいで、
立ったままガクンと寝そうだったから慌てて上半身を支えた。
「二階いく、、」
「うん、俺もいくから。歩いて」
「うん〜」
「あーまじで許せない」
後日見たハニヒョンの写真に映った僕は
自分で思ってたより勝ち誇った顔をしてた。
『キラキラ光るお空の星の』WZ→←『猫の被り物がぬげたとき』WZ
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ﾅｵ(プロフ) - なつみさん» こんにちは！嬉しいコメントありがとうございます！適当に終わらせあがって！って読み返して自分自身で思いました笑 嬉しいと言ってくださるだけでその倍私も喜んでおりますありがとうございます！ (2020年4月25日 9時) (
レス) id: 76734e0b15 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新とても驚きました！でもすごい嬉しくて速読しました！笑 素敵な作品ほんとうにありがとうございました！！ (2020年4月25日 9時) (レス) id: e7385012aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 新井さん» 光栄なお言葉すぎてもったいないです、、！私の拙い文章でそう感じていただけて嬉しいです！新井さんのご期待に添えるようこれからもお話考えていきます^_^ (2020年1月18日 3時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
新井(プロフ) - 初めまして、ﾅｵさんの作品全て拝読しております！どれもとっても良くて好きです。今回のお話も読んでいて心がギュッと締め付けられます…みんな幸せになれることを楽しみにしています。これからも応援してます！ (2020年1月13日 2時) (レス) id: fd7e7604ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅｵ | 作成日時：2019年12月8日 0時
