『猫の被り物がぬげたとき』WZ ページ9
「化けの皮が剥がれたな」
俺の言葉に頭の上でウォヌが鼻で笑った。
「もしくは、馴染んだんじゃない？」
「やー、これが馴染むって事なのかよ」
「少なくとも他人行儀じゃなくなった」
そうい俺らの目線の先には
アイスノンで手を冷やしながら
半分濡れたパジャマを着たまま
椅子に座っている、というか座らされてるA。
一体何があったらこんな事になるんだ。
「ウェグレヨ(どうしたんですか？)」
Aの横では朝が弱いはずの
ジョンハニヒョンがご機嫌良さそうにしている。
「うん？何でもないよ。
ただ、熱々のワカメスープが沸騰したから慌てて鍋持って火傷して
ミンギュに台所追い出されたから
洗濯物しようと思ったら洗剤の量分かんなくて
確認しようとガンガン出回ってる洗濯機開けて
洗面所水浸しにして、僕を起こしただけだよ」
ヒョン。
それを“何でもない”って言えれば
世界の雑事はほとんど“何でもない”事になる。
「...ごめんなさい」
そううなだれたAは
すっぴんにリップを塗っただけで
いつもより幼く、というか年齢相応に見えた。
よく忘れるけど、まだ17歳のなんだ。
分からないことも、初めてのことも沢山あって
こんな男世帯にぶちこまれて、そこでなんとか役に立とうとしてるんだ。
そんな事を不意に思い出した。
「や、コマ…俺で良ければ教えるから、来いよ」
しまった、口調が強かったか。
そう思ったのに意外にもAは微笑んで縦に頷いた。
これくらい楽に接して良いんだ、って気づけたのはこのときだと思う。
「ねぇ、コマってどういう意味？」
台所からジュニの声がして
「うーん、小さい子をあやすときの愛称みたいな…」
ってミンギュの声がした。
「えー、ウジのほうがAより小さいのに！」
いつもより大げさに扉を閉めて聞こえなかったことにした。
『狐の嫁入り禁止』DN→←『だとしたら勘違いも戸惑いも』you
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ﾅｵ(プロフ) - なつみさん» こんにちは！嬉しいコメントありがとうございます！適当に終わらせあがって！って読み返して自分自身で思いました笑 嬉しいと言ってくださるだけでその倍私も喜んでおりますありがとうございます！ (2020年4月25日 9時) (
レス) id: 76734e0b15 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新とても驚きました！でもすごい嬉しくて速読しました！笑 素敵な作品ほんとうにありがとうございました！！ (2020年4月25日 9時) (レス) id: e7385012aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 新井さん» 光栄なお言葉すぎてもったいないです、、！私の拙い文章でそう感じていただけて嬉しいです！新井さんのご期待に添えるようこれからもお話考えていきます^_^ (2020年1月18日 3時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
新井(プロフ) - 初めまして、ﾅｵさんの作品全て拝読しております！どれもとっても良くて好きです。今回のお話も読んでいて心がギュッと締め付けられます…みんな幸せになれることを楽しみにしています。これからも応援してます！ (2020年1月13日 2時) (レス) id: fd7e7604ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅｵ | 作成日時：2019年12月8日 0時
