『証明する』HS ページ43
その次の休みの日だった。
ウォヌが急いで探しだしたフォトスタジオを
クプスヒョンが事務所の名前を使って抑えて
僕たちはいつもより少しだけ緊張してタクシーに乗った。
＿＿一緒に写真撮りたいんだけど、いいよね？
＿＿写真？なんでまた急に
＿＿はぐらかさないで。おまえが引け目を感じてるの、きつい。
おまえが綺麗ってこと、おまえに証明する。
Aが自分を卑下するような表現をしたとき
むっとした顔をしていたウォヌの堪忍袋がついに切れたんだろう。
「Aや、シートベルトしめるね！」
「あ、ホシオッパ、自分で…「いーから、いーから！」
シートベルトを締め終わるとミョンホの運転する車がゆっくり滑り出した。
「今日はAの好きだったメイクさんも来てくれるって」
運転席のミョンホは茶色のセットアップに紫色のサングラスを掛けていた。
A以外は時間短縮のために自分で軽く化粧もしている。
「え、わざわざ来てくださるんですか？」
「うん、クプスヒョンが事務所の名前で場所抑えたら、情報回ったらしい」
「うわ〜お前いいな！俺らなんかセルフだよセルフ！」
申し訳無さそうな顔をするAを助手席のジュニは楽しそうに笑った。
「オッパたち早起きしてましたね、今日」
「俺なんかウォヌに5時に起こされたんだけど」
「チンチャ(まじで)？俺もウォヌだったよ」
「ウォヌヒョン、みんなを起こして回ってましたよ」
ミョンホの密告に車の中が沸いた。
さすが提案者だけある。
そういえば服も我先に選んでた気がする。
＿＿おまえが綺麗ってこと、おまえに証明する。
一体何冊本を読んだらこんなにかっこいいセリフが思いつくんだろう。
「Aや、今日の写真、俺一生大事にする」
だから俺も何か良いことを言いたくて
黒いマスクを目の下まできっちり引き上げたAの横顔にそう言った。
「まだ撮ってないのに」
少しだけ首をこっちに向けようとして止めた横顔が笑って
「それでも大事にするって決めた」
こくん、とうなずいた。
「あ、そういえばさ、デビュー前に高身長で雑誌載ったとき
ホシも選ばれるって思ってたんでしょ？」
感傷的な気分を不思議の国の住民に害された気持ちは、何とも情けなかった。
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ﾅｵ(プロフ) - なつみさん» こんにちは！嬉しいコメントありがとうございます！適当に終わらせあがって！って読み返して自分自身で思いました笑 嬉しいと言ってくださるだけでその倍私も喜んでおりますありがとうございます！ (2020年4月25日 9時) (
レス) id: 76734e0b15 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新とても驚きました！でもすごい嬉しくて速読しました！笑 素敵な作品ほんとうにありがとうございました！！ (2020年4月25日 9時) (レス) id: e7385012aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 新井さん» 光栄なお言葉すぎてもったいないです、、！私の拙い文章でそう感じていただけて嬉しいです！新井さんのご期待に添えるようこれからもお話考えていきます^_^ (2020年1月18日 3時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
新井(プロフ) - 初めまして、ﾅｵさんの作品全て拝読しております！どれもとっても良くて好きです。今回のお話も読んでいて心がギュッと締め付けられます…みんな幸せになれることを楽しみにしています。これからも応援してます！ (2020年1月13日 2時) (レス) id: fd7e7604ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅｵ | 作成日時：2019年12月8日 0時
