『僕の背中にいる間』MG ページ37
「なんでもお前もいるんだよ…」
「何でダメなんですか？二人いたほうが安全でしょ」
「ミンギュオッパ、くつあってますか？」
クプスヒョンに何か言い返されたけど
俺は構わずにAの靴紐を結んだ。
玄関にAがいるから幻覚かと思ったら
忘れ物を取りに部屋に戻ったクプスヒョンを待ってるらしかった。
「賭け、ウユにしたのは失敗だったかな」
外に出る前にそう言って緊張と笑いを交えたようなAの顔が
一瞬にして凍ってしまったのはまだ残っていた寒さのせいじゃない。
「…ごめんなさい」
玄関を出てすぐに、僕たちのそばを横切った車のせいで
Aの足は完全にすくんでしまって、俺の腕にぴたっとくっついた。
「…帰るか？」
それでもクプスヒョンのその言葉には首を振って拒否した。
「もうちょっと、頑張ってみてもいいですか？」
「あんまり無理しないでも…」
Aを抱えるようにして反対側に手を伸ばしながらそう言った。
「ごめんなさい…すぐ、歩きます、から」
「あ、ちがう、そーゆう意味じゃない！
ゆっくりでいいよ」
半歩踏み出して、逆の足がそれに追いついて。
それを繰り返して、3分で着くとウジヒョンに豪語していた例のコンビニに着いた。
「前さ、ここにウユ1人で買いに来てさ
ウジヒョンに1人でブイライブやれ、って怒られてたね」
「うわ、あったな、それ。
しかも一回怒られたすぐ後にやったよな」
「あ、あれは、数量限定のウユが出て…」
室内に入ってしまうと、少しは落ち着いたようで俺を掴んだ手を緩めた。
それからクプスヒョンがどうせだから、って全員分のウユを買った。
カゴに入れられた14個のウユは多いようにも見えるけど
みんなの顔を思い浮かべると少なく感じた。
「おんぶしてあげよっか」
お会計が終わってしまう音を聞きながら
Aの手に力が入っていくのが分かったからそう聞いて
答えを聞く前にその腕を俺の肩に掛けさせた。
「うわっ、ちょっ」
コンビニの中で騒ぐのもあれだから一足先に外に出ると
背中に負ったAはやっぱり固まってしまって
俺の首に両腕をしっかり通していた。
「や、キムミンギュ、それ代われよ」
「ヒョンはウユ持ってるから、俺はA持ちます」
コンビニから出てきたヒョンから逃げようと少し走ると
Aがビクッとしたからすぐにやめてゆっくり歩いた。
背中にいる(名前」の横顔を見て
何でもない日にプレゼントをもらったようなそんな気持ちになった。
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ﾅｵ(プロフ) - なつみさん» こんにちは！嬉しいコメントありがとうございます！適当に終わらせあがって！って読み返して自分自身で思いました笑 嬉しいと言ってくださるだけでその倍私も喜んでおりますありがとうございます！ (2020年4月25日 9時) (
レス) id: 76734e0b15 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新とても驚きました！でもすごい嬉しくて速読しました！笑 素敵な作品ほんとうにありがとうございました！！ (2020年4月25日 9時) (レス) id: e7385012aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 新井さん» 光栄なお言葉すぎてもったいないです、、！私の拙い文章でそう感じていただけて嬉しいです！新井さんのご期待に添えるようこれからもお話考えていきます^_^ (2020年1月18日 3時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
新井(プロフ) - 初めまして、ﾅｵさんの作品全て拝読しております！どれもとっても良くて好きです。今回のお話も読んでいて心がギュッと締め付けられます…みんな幸せになれることを楽しみにしています。これからも応援してます！ (2020年1月13日 2時) (レス) id: fd7e7604ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅｵ | 作成日時：2019年12月8日 0時
