『目が笑ってないですよ』DN ページ18
分かりやすくて助かるわ。
そう言ったハニヒョンの目が笑っていなかった。
スポーツドリンクを作り終えたらしいシュアヒョンが
お盆にコップとそれを乗せていた。
「シュアヒョン、それ僕持っていきます」
「嫌だよ、僕が行く」
「だめです、Aから頼まれてるんですよ」
そう言うとシュアヒョンは残念そうな顔こそしたけど、
すぐ分かったよってお盆ごと僕の手に乗せた。
が、しかしまだ完全に渡しきっていない。
「チャニ、これ誰が作ったの？」
「…シュアヒョン」
「ちゃんと言うんだよ」
…ぬかりないな。このヒョン。
Aが熱を出した。
急な冷え込み、空気の乾燥
理由を見つけようと思えば何とでも言えるこの季節だが、
今回に限っては昨日の紙の件が原因と思えた。
「俺だよ、スポドリ持ってきた」
声だけで判別してもらえる自信があったから
お盆を片手に乗せて、もう一方で扉に手をかけたけど扉は中から開いた。
「チャニ、ありがとう」
「寝ててよかったのに」
「さすがに悪いよ」
まだ扉を閉めようとしないのは
部屋に入って良いということだろう。
「これ、シュアヒョンが作ってくれた。
ちゃんと言っとけって」
「ありがとう、って言っておいて。
ごめんね、運んでもらって」
「謝まるなよ、同LINEじゃん」
そう言うとAはベッドに腰掛けてうん、って笑った。
でも、その顔も、キャラ物のスウェットもくたびれている。
「だからちゃんと頼ってるよ。
オッパたちには見せられない姿も、見せられる」
「うん、それでいいよ」
うん、やっぱり俺がこの部屋に入れる唯一らしい。
そう考えるとちょっと優越感があるかも。
「チャニ、いつでも風引いていいからね、
私が看病してあげるから」
「や、それとこれとは話が違うだろ」
「ふふっでもそう思ってるからね」
あくまでも風邪、でこの熱を済まそうとするからもう否定もしなかった。
「意地でも風引かないわ」
「あたしもこれが最後にするよ」
最後だと良いと思う。
「晩御飯は？昨日のカレーの残りだと思うけど」
「食べようかな」
「一緒に下行く？」
「うん、ちょっとまっててね」
これが、お前が悩む最後なら良いと、本当に思う。
『じゃあ逆に聞くけど』WZ→←『病める時も健やかなる時も』MG
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ﾅｵ(プロフ) - なつみさん» こんにちは！嬉しいコメントありがとうございます！適当に終わらせあがって！って読み返して自分自身で思いました笑 嬉しいと言ってくださるだけでその倍私も喜んでおりますありがとうございます！ (2020年4月25日 9時) (
レス) id: 76734e0b15 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新とても驚きました！でもすごい嬉しくて速読しました！笑 素敵な作品ほんとうにありがとうございました！！ (2020年4月25日 9時) (レス) id: e7385012aa (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 新井さん» 光栄なお言葉すぎてもったいないです、、！私の拙い文章でそう感じていただけて嬉しいです！新井さんのご期待に添えるようこれからもお話考えていきます^_^ (2020年1月18日 3時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
新井(プロフ) - 初めまして、ﾅｵさんの作品全て拝読しております！どれもとっても良くて好きです。今回のお話も読んでいて心がギュッと締め付けられます…みんな幸せになれることを楽しみにしています。これからも応援してます！ (2020年1月13日 2時) (レス) id: fd7e7604ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅｵ | 作成日時：2019年12月8日 0時
