私が見えていますか？

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｢ うぅ、きもちわる、 ｣







目を覚ますと
ものすごい頭痛と吐き気がした


しかも見慣れない部屋にいる








｢ あれ、もしかして、わたし… ｣








『 着てるわよ、私は女なんだから 』








やばいことをしてしまった気がして
布団の中を覗き込んでいるところに
オンニがきた








『 体調は？大丈夫？ 』






｢ んー、ちょっと気分悪いかな ｣






『 あれだけ飲んで泣きゃそうなるわよ 』








私、そんなひどかったのかな？
自分では本当に覚えてない








『 てか、あんた鏡みなさい！ 』








え？そんな酷い顔してるの？

オンニに言われて鏡を見てみると








｢ ……オンニ、よろしく ｣








泣いたことがすぐわかるぐらい
浮腫んでいた


今日は確かバラエティの撮影があるはず
こんなのじゃカメラの前に立てない









『 あ、それよりあんた
メンバーには連絡しなくてよかったの？ 』








忘れてた
何があっても連絡や報告は必ずしてたから
少し不安




でも別に、彼らは私のことなんか
気にもなってないだろうし
心配もしてないだろう







｢ 大丈夫なんじゃない？
どうせ連絡しても意味ないし ｣








『 ん、わかったわ
何かあったらあれだから
今日は私と一緒に行きましょ 』







｢ うん、そうしてもらえると助かるかな ｣








オンニには本当に全部話したんだな


何か気にかけて話しかけてくるわけでもなく
深くも聞いてこようとしない



そんなところが今の私には
物凄く安心するし、ありがたい








『 そういえば、
新しいメイクさんが来るらしいわよ 』








どうせ彼らが目当てだろう
そして彼らと一緒になって私を傷付けるんだ








『 それに、前にも付いてた人らしいわよ 』






『 色々あって飛ばされて、
コネか何か使って戻ってきたらしいわ 』








前にそんな人いたっけ、
思い出そうとしても
ボヤけてるような感じがして思い出せない





でも何かある
何か心当たりがある








｢ っ…、｣








ああ、もうまた
そろそろ病院に行ったほうがいいのかも








『 ちょっと、大丈夫？ 』








｢ う、ん、大丈夫、 ｣







『 そう、無理しちゃだめだよ？ 』







｢ ありがと ｣









この時、しっかりと思い出せておけば
新しいメイクさんが誰なのか気付いていれば


私はあんなことにはならなかったのかな

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