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「コナン君、眠くない?」
「大丈夫、僕全ッ然眠くないよ!」
私の問いは無駄だったようで、コナン君は一向に眠る気配はない。
目を擦ったり欠伸をすることもせず、本当に小学一年生なのか疑うほどだ。
「いつも夜更かしするの?」
「へ?……あ、ああ、うん」
普段はちゃんと早寝するんだよ、と言いながら、もしかして眠くないのはアイスコーヒーを飲ませたせいかなと少し反省。
でもコナン君が飲みたいって言ったし、しょうがないよね。
キッドが来るまでの暇つぶしにと二人でバラエティ番組を見ながら、そんな他愛のない話をした。
もう日付も変わるような時間だし、やっぱりキッドは来ないかなぁと思い、寝る準備をするためソファから立ち上がる。
「どうしたの?」
「そろそろ私も眠いし、パジャマ持ってくるね」
部屋の窓の前を通った時、ふと横目に違和感を感じた。
何か大きな影があるのだ。
背筋が凍るような、そんな戦慄を覚えながら恐る恐る窓に顔を向ける。
瞬間、窓から入る生暖かい風が頬を掠めた。
風を避けるため閉じていた目を開けると──────……
「こんばんは、お嬢さん」
今まで見た中で最も綺麗だと言えるような満月をバックに、彼は静かに佇んでいた。
「こんばんは、怪盗キッド……!」
嗚呼、彼は綺麗な月や星がとても似合うなと、白い衣装を見つめながら呑気にそんなことを考えた。
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時