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「よし、これで完璧だね」
コナン君と一緒に、家中の窓やドアの戸締りが完璧であることを確認。
コナン君から話を聞くと、小五郎さんや蘭さんは探偵事務所を空ける訳にはいかないため、私の家には来ないそう。
まだ小学一年生のコナン君を巻き込んでしまわないかと、どうしても不安に思ってしまう。
「ていうか、警察には言わなくてよかったの?」
二人しかいない部屋の中に、コナン君の声が響き渡る。
その声はひどく落ち着いていた。
私は二人分のアイスコーヒーを淹れながら、ふふ、と笑う。
「警察に言うと、私が有名になっちゃうでしょ?なにより、近所の人に迷惑がかかっちゃう」
まぁ、有名になるっていうのは冗談だけれど。
一番の理由は、あまりこのことを公にしたくなかったからである。
「ふぅん、そっか」
コナン君にじとりとした目で見られたのは、多分気の所為だろう。
氷を入れたアイスコーヒーをテーブルに運ぶ。
ブラブラと足をばたつかせるコナン君の前と、その向かい側の席にアイスコーヒーを置く。
「ありがとう」
まだ少ししか時間が経っていないのに、もうコップは汗をかいていた。
春も終わりに近付いている今日は、夏に近付いているせいかいつもより少しだけ暑く感じる。
「そういえば、予告日が今夜っていうのは分かったけれど……何時に来るのかな?」
「それは……小五郎のおじさんにも聞いたけど、分からなかったよ」
そっか、と呟き窓の外を見る。
漆黒の闇夜の中、満天の星と共に太陽の光を反射する月の姿があった。
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時