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【黄色】
｢はぁ？待ってやないやろ｣
何度目かの制止を聞いて漸く彼は止まりました。
貴方の首元や鎖骨、至る所に赤い花弁が散っています。
怒らせてしまったと言うよりも、煽りすぎてしまったのでしょうか。
｢…しゃーないなぁ、そこまで言うなら待ったるわ｣
しかし、本当に止まると思っていなかった貴方は物足りなさからえ、と声を漏らしてしまいました。
それを分かっていたのか軽く耳にキスをし囁きます。
｢…続き、したいんやろ？｣
貴方からお願いして欲しいから。
【桃色】
｢…笑うなや｣
頬を包み慣れない手つきでキスを繰り返します。
愛おしく感じ貴方はつい微笑んでしまいました。
彼は何を思ったのか徐に抱き寄せ右耳に口を寄せ、左耳にゆっくりと触れました。
｢好き。愛してんで、A｣
好き、と何度も繰り返します。さすが天の声。
良い声で囁き、貴方の反応を楽しんでいるのでしょう。
｢この声、好きやろ？｣
貴方の好みを熟知したいから。
【黄緑色】
｢…んっ……ふはっ、もう力入っとらんの？｣
啄む様なものから口内を弄る様なものまで何度も何度も吐息すら嚥下するかのように口を重ねました。
何度拒んでも力量差には敵わず、それがまた彼の欲を煽ってしまったようです。
｢なぁ、A｣
そろそろええやろ、と言って組み敷かれます。
上にいる彼は狼のような瞳を向けて囁きました。
｢…全部食べさせてな？｣
貴方で満たしたいから。
【茶色】
｢すみません、少し頭を冷やします｣
ふと我に返ったのか、繰り返していたキスを辞め立ち上がりました。貴方を思ってのことでしょう。
彼は安心させるように微笑みました。
｢驚きましたか？｣
素直に頷き、珍しいと呟いてみましょう。
｢珍しい、ですか。まぁ私らしくない、と言ったらそうですね｣
でも、と言葉を続けます。
｢…俺だって男やで｣
貴方を前にするといつもの自分が表現出来ないから。
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秋扇(プロフ) - ロアさん» かしこまりました。喜んで書かせて頂きます。お気遣い痛み入ります。更新までもう暫くお待ちいただけますと幸いです。 (2021年11月19日 22時) (
レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 秋扇さん» 返信ありがとうございます。リクエストの件、了解しました。では、主人公が悪夢を見た主役の話を聞く、と言うのが読んでみたいです。作者様のペースで大丈夫ですので、よろしくお願いします。 (2021年11月18日 15時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます。お褒め頂き大変嬉しく思います。リクエスト等受け付けておりますが更新までお時間いただくと思います。それでも差し支えなければどうぞお申し付けくださいませ。 (2021年11月18日 5時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 初コメ失礼します。こちらの作品に出会えた事を心から感謝したいです。この作品と作者様の甘やかで、静謐な空気を感じられる文章が大好きです。また、リクエストなどは受け付けておりますでしょうか？不躾ですが、お答え願えると幸いです。長文、失礼致しました。 (2021年11月17日 16時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - 鹿野ユズナさん» お久しぶりです。リクエスト、そして応援ありがとうございます…！喜んで書かせていただきます、更新頻度はゆっくりですがお待ちいただけると幸いです。お褒めの言葉、本当にありがとうございます。 (2021年7月4日 8時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2021年3月28日 0時
