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【黄色】
｢な、なぁ、……近いやろ｣
そう頬を赤らめ呟きました。
いつも通り、と告げるとせやけど、と小さな反論。
彼の方からいつも近づいてくるはずなのに、と不思議に思っていると恥ずかしそうに呟きました。
｢…あかん、2人っきりやと緊張してまうわ｣
貴方の前ではかっこよくありたいから。
【桃色】
｢…なんや、そんなジロジロ見て｣
綺麗な桃色の瞳を見つめていると見つめ返されます。
布取ったの、と質問をすると部屋ではつけないとのこと。
ふっと微笑み、吸い込まれるような瞳を見つめたまま口を重ねます。
｢…こんなに見れるんはAだけやで｣
貴方だけの特権を与えたいから。
【黄緑色】
｢なんもないで、ほんまに｣
案内された部屋には最低限度のものしかありませんでした。
寂しくないの、と尋ねると曖昧な返事。
｢あ、でもな｣
そう言って耳元で含みのある言葉を囁きました。それはどういう意味なのか分からず終いです。
｢…Aがおってくれたら楽しくなるで｣
貴方と過ごす口実が欲しいから。
【茶色】
｢…心地の良いものですね｣
パラパラとページが捲られる音だけが響きます。
互いに好きな物を。しかし、少しだけ視線を感じ横をに目をやりました。
すると、こちらを見ていたのでしょうか。彼と目が合います。
どうしたの、と尋ねるとゆっくりと微笑みました。
｢貴方となら、何時間でも居られそうです｣
貴方と穏やかな日々を暮らしたいから。
【紫色】
｢…なんすか｣
なんもないっすよ、と言うが大人しく部屋に入れてくれました。
寝ていたのでしょうか。部屋はまだ暗く、彼の声も何処か眠たげです。
｢……あ、そうだ｣
そんな言葉と同時に手を引かれ、ベッドに座らせられました。
｢A先輩も一緒に寝ません？｣
貴方の温もりを感じたいから。
【橙色】
｢どうぞ！｣
元気よく扉を開け、まるで飼い主が帰ってきた時の犬のような反応を見せてくれました。
｢Aさんは何したいですか？｣
何でもいいよ、と答えると何かを考え込む素振りを見せます。
しかし、それも束の間。肩を寄せて微笑みました。
｢ただ、2人だけで話しませんか？｣
貴方が傍にいるだけで満たされるから。
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秋扇(プロフ) - ロアさん» かしこまりました。喜んで書かせて頂きます。お気遣い痛み入ります。更新までもう暫くお待ちいただけますと幸いです。 (2021年11月19日 22時) (
レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 秋扇さん» 返信ありがとうございます。リクエストの件、了解しました。では、主人公が悪夢を見た主役の話を聞く、と言うのが読んでみたいです。作者様のペースで大丈夫ですので、よろしくお願いします。 (2021年11月18日 15時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます。お褒め頂き大変嬉しく思います。リクエスト等受け付けておりますが更新までお時間いただくと思います。それでも差し支えなければどうぞお申し付けくださいませ。 (2021年11月18日 5時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 初コメ失礼します。こちらの作品に出会えた事を心から感謝したいです。この作品と作者様の甘やかで、静謐な空気を感じられる文章が大好きです。また、リクエストなどは受け付けておりますでしょうか？不躾ですが、お答え願えると幸いです。長文、失礼致しました。 (2021年11月17日 16時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - 鹿野ユズナさん» お久しぶりです。リクエスト、そして応援ありがとうございます…！喜んで書かせていただきます、更新頻度はゆっくりですがお待ちいただけると幸いです。お褒めの言葉、本当にありがとうございます。 (2021年7月4日 8時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2021年3月28日 0時
