【図書館戦争】おりじなる (ページ6)

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篤さんの手まり寿司は……？ページ6

「だってそうじゃないですかっ」

「俺だって気にしてんだぞ!?」

「新入隊員のAよりも小さいじゃないっ」

「好きでチビやってんじゃないんだぞ？お前だって好きででかいわけじゃないだろ？」

ほんとそれ思う。

「篤さんにあたしの身長15cmくらいあげたい～」

「俺だってもらえるもんならもらってやりたいしほしいわッ！」

「てか、お腹空いたぁ！今日のご飯は何かなぁ」

篤さんの料理ほんと好き。
あたしもそう思ってもらえる様にがんばらなきゃ。
実は手塚がいない時に柴崎に特訓してもらってるの。

「久しぶりに手まり寿司だぞ」

え……
手まり寿司？
なんか嫌な予感が……

「篤さん、あたし最近何かやらかしたっけ？」

「さぁ？自分の胸に聞くんだな。なんだ、それとも俺の飯が食えないのか？」

「ち、違うよ……」

でも、篤さんがこれを作る時はだいたい訳アリな時で……

「ほら、食うぞ？」

「あ、はい！いただきます！」

あたしが1番のお気に入りを真っ先に取ると篤さんがニヤリと笑った。

「ん？」

「早く食えよ。ぬるくなるぞ？」

「あ、うん、」

味付けしてあるから醤油は付けずにそのまま一口でパクリ。
んんんん？？？？

「んんんん～～～～～～！！！！！」

か、か、か、辛い！！！

「けほ、けほ！！あ、篤さん？」

「はははは。やっぱりそれを選んだか」

「けほっ！なんでよォ～！ここ最近あたしミスしてないじゃないですか～」

「お前はやっぱり鳥か！」

は、い、？

「と、鳥……？けほけほ」

「朝の事忘れたのか？」

朝……

「あああああ！！！」

嘘、あれが原因？

「あたしが、けほっ篤さんの話聴いてなかったから……？」

「やっと思い出したか」

「ひゃあああ！ごめんなさいっ！以後気を付けます！けほっ」

「ったく。俺ならまだいいが隊長や総監、顧問の話はちゃんと聴け」

「わかりました……」

にしても辛い……

「けほっ、ねぇ篤さんわさびどんだけいれたの？」

「新品のこれがこんなになるぐらいかな？」

そういって篤さんがほぼ空のわさびチューブを見せてきた。

「うそでしょ……」

「まず、白米と一緒にまぜる」

えええ。

「そして魚をわさび醤油につけてその身ににまんべんなくわさびをぬりこむ」

お、恐ろしい……

「最後は飾りに見せかけ上に乗せる」

「篤さんひどい……」

「毎度毎度同じ手に引っかかる郁も郁だがな」

むむむむ。

「ところでさAどんな感じなの？」

「まるで昔のお前だ」