【図書館戦争】おりじなる (ページ4)

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二代目郁ちゃん？ページ4

「ったくお前の渾名はどこまで増えるんだ。熊殺し笠原、ブラッティ笠原、ハンターマーダー」

「うるさいっ！あたしの食事の邪魔をするな！」

柴崎は相変わらずニヤニヤしいる。

「そーいえば面白い子が入隊したらしいじゃない」

柴崎が少し真面目な顔になって篤さんとあたし、手塚に問う。

「え!? そーなの!? あたし聞いてないよ？篤さん！」

「アホか貴様！俺は言ったはずだ！」

「手塚聞いてる!?」

「聞いているに決まってるだろ。おまえ上官の話ちゃんと聞け。聞けないなんて組織人として最悪だ」

そこまで言わなくてもよくないか!?

「まぁ、まぁ、光？笠原がこーなのはいつもの事じゃない？さ、聞かせてよ！」

「じゃあ、堂上教官……」

「まったく、郁、今度はちゃんと聞いているんだぞ？」

「はい！」

もう！

「実はだな、笠原に続く図書特殊部隊の女子隊員が入るかもしれないんだ」

「え!? まじ!?」

女の子が増えるのは嬉しい！

「で、ワケありあんでしょ？」

「ったく、相変わらず柴崎は耳が早い」

「なんてったってあたしは、秘みry んんん、言えないわよ。いくらあなたたちでも」

あたしでさえ柴崎が特殊な秘密部隊？みいなのに入ってるの気付いるんだから篤さんや手塚が気付かないわけない。
でもお互い敢えてそれは言わない。

「あぁ。笠原以来の自分から防衛部に志願してきた強者で」

「あー！いたー！郁せんぱーい！」

「え!? もしかしてあの子がその子!?」

「おまえ、本人知ってるのに事情知らなかったのか！」

「みんな、あたしの顔憶え悪いの知ってるでしょ!? 書類見ても憶えられないのｯ！」

「稲嶺顧問に"おじさん"だもんな！」

「篤さんｯ！」

「ホラホラ、そこまでにしてくるわよぉ」

「こんにちわ！郁先輩っ！」

「こんにちわ！高好 Aさん」

「んもう、郁先輩！フルネームじゃなくてAで呼んでくださいよぉー！」

んー、苦手かも。

「う、ん！ Aちゃん今日の訓練どうだった？」

「テレポートで10位とりました！男女混合の！てか酷いんですよ、堂上教官！」

「は？なんで俺？」

「うっわ！なんで教官いるんスカ！」

何故かまた篤さんが教官やってるの。
流石は篤さん。特殊部隊と難なく両立できている。

「お前……ｯ」

「堂上教官、あたしがテレポート終わってぶっ倒れたら腕立て100回ですよ!? 男子と混ぜても早いほうなのにっ！」

「はははは。昔の堂上と笠原さんみたいだね」

「こ、小牧……」