火事で入院【現在】 ページ4
Aside
キヨシくん達を助けに行くの?
純粋な眼差しに聞かれた。
「そうだよ。まなみちゃんも助けるからね。心配ないよ。安心して?」
「うん……あ、まなみちゃんね、今日、ぱぱとままが迎えに来るんだって喜んでた!」
ぱぱとまま……?
大介を背中におぶりながら聞く
「大介はなんで入院してたの? 警察病院に」
「僕はね、火事に遭って入院してたんだ。ぱぱとままはお家に居なかったから無事だって。でもね、ぱぱもままも1回も会いに来てくれないんだ。けーじさん達は『大丈夫だから君は安心してここで休んで居なさい。怖かっただろう?』って」
それは火事の事……?
降谷side
まさか、虐待……?
子供を家に残して家に火を付けた……
だから迎えに来ない。
でも、そんな火事のニュースなんかあったか?
ここ最近ニュースをチェックできてなかった気がする。
殺人事件などはチェックしているが、火事のニュースは見てなかった可能性がある。
「大介くん」
彼の名を呼んでみた。
すると彼はビクリとした。
「どうした、大介? 零さん、仲間よ?」
「ごめんね、僕は君を傷つけない。約束する。もし、僕が君を傷つけたら僕の事を殴るなり蹴るなり噛み付くなりしていい。ごめんね、ちょっと言いかな?」
「うん……?」
「Aさん、ナースステーションに着いたらちょっと良いかな?」
「あ、はい、大丈夫ですけど……まなみちゃん達を探さないと」
「うん、でも、これが鍵かもしれないんだ」
「?」
はて、と、Aさんは首を傾げる。
その姿は愛らしかった。
高校生らしからぬ言動ばかりみていたからだろう。
強がって見せても、実際に強くても彼女はまだ高校生なんだ。
「ナースステーションです」
「ありがとうございます。大介、お姉ちゃんとお兄ちゃん、お話あるから、ちょっと待ってて貰えるかな?」
「うん!」
よし、良い子だ、そう言って彼女は大介君の頭を撫でた。
「零さん、どうかされましたか?」
「大介君……虐待されてる可能性があります」
「虐待……」
Aさんは少し傷ついた顔を見せた。
「それは、精神的な虐待ですか?
「え?」
「虐待って言っても種類があるじやないですか……」
驚いた。
さっきは傷ついた表情を見せたのに切り替えが早い。
すっかりいつもの通りに戻った。
「さっき、零さんの声に驚いていたから精神的虐待もあるのかなーとかは思いました。お父さんに酷く叱られるとか、思い過ごしだと良いんですけど……」
202人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
英 優美(プロフ) - さちさん» お返事がとっても遅くなりごめんなさい! ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))! 一気読みとても嬉しいです!! 癖になって頂けたのなら何よりです。ひっさしぶりに更新できました!またちょいちょい更新していきたいと思いますので宜しければまたお付き合い下さい。 (2020年12月26日 0時) (レス) id: f665d4eef8 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろくて続きが楽しみです。ここまでいっきに読んじゃいました。過去と今、最初は読みづらいのかなって思ってましたが癖になりました。よろしくお願いします。 (2019年12月19日 20時) (レス) id: 72e733d873 (このIDを非表示/違反報告)
英 優美(プロフ) - ちー子さん» お返事遅くなりすみません 汗 ようやく更新できました。宜しければまた宜しくお願いします!! (2019年12月18日 15時) (レス) id: f665d4eef8 (このIDを非表示/違反報告)
英 優美(プロフ) - うたプリ大好き?さん» お返事大変遅くなりすみません。。。 ようわく更新できました! 宜しければまたお願いします……! (2019年12月18日 15時) (レス) id: f665d4eef8 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - はじめまして!いきなりですみません。『僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官』は、もう更新されないんですか?私は続きが気になります。 (2019年12月14日 16時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:英 優美 | 作成日時:2017年11月8日 1時