【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官 II

警察病院でテロ事件【現在】 ページ29

Aside

僕は静かに照準を合わせて、さっきと同じ手順で010を撃った。

そして、彼らの口にガムテープを貼り、零さんと大介の3人でその場を離れる。



(降谷)side

それにしても、冷静な子どもだ。
何故、こんなに……冷静でいられるのだろうか。

銃の扱い方も完璧だった。
もしかしたら部下たちより上手いかもしれない。

「零さん、これからどうしましょうか……」

そう言ってから、手の匂いを嗅ぐ。

硝煙臭い……

そう呟いた。

「奴ら、仲間の名前は言わなかったからね。外と連絡が取れれば良いんだが……」

せめて、風見やほかの警官たちに連絡が取れれば、
この際誰でも良い。警視庁の刑事でも……

「あれ」

Aさんが声を出す。

「あ」

俺も出した。

スマホのアンテナが表示されている！
さっきまでは、圏外になっていた。

テロリスト達が、電波ジャックをしていたから。

でも、今は、立っている。
奴らの中の誰かが外部と連絡を取っているのだろうか？

「急いで外部と連絡を取ろう」

「はい！ 僕は110します。零さんは信頼できる上司か同僚か部下の方に」

そう言ってAさんは110をプッシュした。

何故かスピーカーだ。
メールも打ち込んでいる。

『はい、こちら110番。事故ですか事件ですか』

「事件です。米花警察病院内でテロ事件発生。犯人2人被弾。犯人の総数及び、目的不明。デストリーを名乗っています。電波ジャックできる機械を所持している模様。次回はいつ電話できるか分かりません」

非常に分かりやすいと思う。

普通に喋りながらメールを打っている。

『はい、風見です。降谷さんですか？ どうしれました？ 連絡がつかなくて、至急お話しきたい事が……』

こちらも相手が出た。
いつまでもAさんの動向を見ているわけにはいかない。

「米花警察病院でテロ事件だ。犯人の総数は分かっていない目的は不明。最近マークしていた例のデストリー絡みの様だ」

『！ 偶然ですかね、こちらもお伝えしたいのはデストリーの話です』

これは何か繋がるかもしれない。

「簡潔に話せ」

『はい、警察庁と警視庁に犯行声明の様なものが出されています。要約すると、どこかの警察病院でテロを起こす。目的はデストリーの存在のアピールである。今回の主犯はデストリーのトップではない様です』

なるほど。
だとすると、彼らのコードは何だ？

かなり若い番号だが、これでも下っ端という事か？

それとも、本当のトップ群が別である……

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