【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官 II

警察官でテロリスト【現在】 ページ27

パイロットだったら、もう、空は、飛べない。
まぁ、こいつはパイロットじゃなくて、警察官。
しかも、テロリストに墜ちぶれたクズ。
まぁ、今になってはどちらが先か分からないけど。
僕には関係ないし、興味もない。
あるとすれば何故、警察病院を狙ったのか、何故、テロを起こしたのか。

もう1人の、仲間を見る。

「アンタの膝も壊す？」

顔面蒼白。
首も一心不乱に横に振る。

「じゃあ、仲間をそこにつないで？ じさつでもされたらたまンないから……口の中に毒薬とか飼ってないよね？」

小説やドラマで出てくるやつ。
こんなベタなテロリストだからあり得る。

「んなモン……ねぇーよ」

力のない声がする。
阿久根だ。

「そ、じゃあ、ここで大人しくしていてね」

阿久根の仲間……010といった彼に阿久根をタイラップで括り付けさせた。

アンタも、ここで待機しててね。

「零さん、お願いして良いですか？」

「あ、うん。括り付けておけば良いいんだよね」

そう言って零さんは、010を阿久根……009から離れた場所に括り付けた。
2人が触れられない、話すのも辛い位置に。

ガムテープを見つけたので2人の口に貼り付ける事にする。

「まて、」

「何故？」

待てと言われて待つ僕じゃないが聞いてみた。

「お前、何者だ」

「ただの女子高校生よ。SWATにでも見える？」

敢えて、アメリカの特殊部隊を出してみた。
日本のSITだったら僕みたいなのいるかもしれないし。

「ふん、ただの女子高校生が、デザートイーグルなんか扱えるかよ」

010が捨て台詞的に言った。

「アンタはデザートイーグル知ってんのね。まぁ、敵に取られたら意味ないけどね。無駄話はこの辺で。零さんは何か彼らに聞きますか？」

零さんは大介を抱えたまま言う、

「お前らのボスの正体を言え」

「それは言えないな。あの方に忠誠を誓っている。言える訳がない」

さっきから話しているのは010だ。
阿久根もとい、009は痛みにより沈黙を続けている。
時々、呻き声が聞こえる程度だ。

「そうですか。では、彼女に半月板を破壊して頂きましょう。Aさん、お願いできますか？」

零さんが僕に問う。

「だ、ダメに決まってんだろ！」

何故か応える、010

「お前に聞いてないよ……分かりました。零さん。任せて下さい」

そう言って、ニコリとして見せる。

「さて、気は変わったかな？」

一応聞いてみる。

「か、変わるか！ やるならやれ」

力のない声だ。覇気もない。

「そう……」

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