【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官 II

拳銃で人質【過去】 ページ3

あれだって、僕が人質になるべきだった。僕が人質になっていれば死なずに済んだ。

パァーーーンと派手な破裂音がした。

「え、なに」

僕と真純はお互いに擦り寄った。
秀兄とチュウ兄は険しい顔付きになった。

「コラ！ 動くなァァアアア」

突如男が声を上げた。
真っさらに晴れた空に拳銃を向けている。
……種類は憶えていない、今なら、見たら分かるかもしれないけど、

「きゃあぁ」

楽しいはずの空間は一気に地獄へと変わった。

親子連れ、カップル、友達同士、幼稚園の遠足、生物学部の学生、飼育員、販売員。
そして、沢山の動物。

なにかを感じたのか象やトラ、熊、麒麟様々な動物が威嚇を始めた。

さっきまで僕達とじゃれ合っていたうさぎ達も小屋の中へ隠れている。
みんな、少しでも奥へ奥へと押し合い圧し合いしている。

様々な人々がそこにはいた。

男が辺りを物色する。
人質を探してる様だった。

一瞬、僕と目があった、
僕が、選ばれる。そう思った。当時は怖かったし絶対にイヤだった。
でも、後から考えたら人質に取られた女の子よりも絶対に僕の方が強かった。
僕の方が適任だった。
なのに、僕は逃げた。

奴は僕を追いかけてきた。
マズイ。そう思った。

ズッドーーーーーン

後ろを振り返ると派手な音が聞こえた。

さっきの男がコケた。
秀兄が足を引っ掛けたのだ。

「貴様ァァアアア」

男はまた、大声を出した。
後から聞いた話だが、男は薬 物中毒だったらしい。
遺体と自宅から大量の薬 物が見つかったとか、なんとか。

当時は詳しく教えてもらえなかったし、新聞もニュースも難しかった、

中学に入ってからこっそり調べた。
当時流行っていたスピードや切手、それらが見つかった他、大 麻やヘロインまで見つかったらしい。
当時、末端価格で3億の乾燥大 麻が出てきたらしい。

そいつが転売屋なのか自身で栽培していたのかは分からなかった。何故なら、

「近付くなぁ！！！ 一歩でも近付いたら$°#+≡〒×≪々」

最後は言葉になっていなかったが近くに人質は確保してた。
スキは沢山あった。

薬のせいで注意力が判断力が無いのか男は訳の分からない言動を繰り返しながら空へもう1発弾を放った。

僕は、秀兄たちと離れてしまった、

どうしようどうしようかなどうしよう。

次は僕だ。
そう思った。

男はピクッとした。
眼を大きく見開き不気味な笑い声を上げた。

そして、人質に取っていた女の子の頭に拳銃を突き立てた。

火事で入院【現在】→←子供で弱い【現在】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す