【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官 II

クリスマス特別ver5【現在】 ページ15

そこからまた、何組かお客さんが来た。

残り時間5分を切ったとき、

「零さんも1人クリスマスイブかな〜」

「一緒に過ごしてくれないの？」

「え？」

零さんの声がした。
まさか、幻聴？ 会いたすぎて声まで生産した？

「Aさん、ひさしぶり」

「零さん！ どうして？」

「ちょっと、、、ね？ Aさんがここでバイトしてるって聞いたからつい、遊びにきた」

「お仕事は？」

「この後、4時間後にまた本庁に戻るよ」

大変。

「じゃあ、お家に帰ってお風呂でゆっくりですね！」

「それは誘ってるの？ それとも1人でゆっくりしろって意味？」

意地悪そうに零さんが聞く。

「ち、違いますよ？？ あ！ 私、そろそろ上がりなので、一緒にディナーしません？ 今からだと、どこも混んでるか……うーん」

悩む。

「Aちゃん！ 着替えて上がって〜」

店長に声をかけられる。

「はーい！」

「そこで待ってるよ」

指さした先はお店のテラス。
外のイートインコーナー的な、テラス席。

晴れた日はそこが人気スポット。

ケーキの他にカフェ的な要素も兼ね備えている。

「ありがとうございます！」

お辞儀をして、お店に走る。

「お疲れ様！ これ、お給料。一応今、確認してね」


茶封筒を受け取り中身と記載されている額面が正しいか確認をする。

よし。大丈夫。
てか、結構な額だね？

「大丈夫です、ありがとうございます！」

「あと、お土産にケーキ持って行って。さっきのイケメン、彼氏？ 歳の差すごいよね？ これからデート？ どこ行くの？」

そう言って大きな箱を渡された。
結構、重い。
いくつ入ってるの？

ていうか、零さんの事詮索しすぎ。
店長、基本は良い人なんだけど……
こういう男女の機微とかわからないしデリカシーがない。
まぁ、この年代の男性ってだいたいそうか。
なら、いつもの戦法で。

「ありがとうございます。彼氏じゃないですよ〜!! カテキョのお兄さん！ これから勉強っすよ」

なにかとめんどうなのでありがちな設定にしておく。
零さん、見た目若いから全然イケる。

「大変だねぇ、今の高校生は」

納得してくれたようなので、取り敢えず、着替える。
さっむ！ 更衣室にある温度計を見ると気温は9°
とっとと着替えて零さんとデート……

デート？

付き合ってないのに？

まあ、男女2人のお出かけなんだからデートにして！

そう、頭の中で叫んで更衣室を出る。

店長にもう一度挨拶をする。

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