【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官

熱失神と熱疲労【現在】 ページ10

つまりは髪型自由な公務員？
マトリとか？ (麻薬取締官)
警察じゃないから囮捜査もOKだし。

でも、そんな感じはしないなぁ……
もともと金髪とか？

え、警察？

確かに警察官ならさっきの診察も頷けるし、丁寧な言葉遣いだったのもわかる。

こんな時間に街にいるのは非番という可能性。
先生だったらまだ職員室だろうし。

「警察の方ですか……？」

「え？」

「え？」

イケメンがまじまじと僕を見た。
やべぇ。

時間がかなりたっていたのだろうか。
太陽の位置が変わりさっきまで日陰だった僕らのベンチと机はすっかり日向。

暑さとイケメンにやられ僕は……

「あ！ 危ない！」

と、イケメンは僕の背中に手を回し……

「ふぅ、大丈夫ですか？ 眩暈、倦怠感あります!?」

「そういえばクラクラします」

いろんな意味で。

「ちょっと、もう少し」

ただでさせ背中に手が回っていてドキドキ、クラクラしてるのに、そんな顔を近付けられたら、僕は、僕は……

ガクン。

「ちょ！ 大丈夫ですか!?」

あぁ、なんか声が……

✄✄✄

「ううぅ」

目を開けると白い天井があった。
ここはどこ？
ハッと急に上半身を起こした。

クラリ。

あぁ、倒れる。

「ダメじないですか！ 急に起き上がっちゃ！」

え？ さっきのイケメン。

「え？」

「あなた、あの後倒れたんです。熱失神・熱疲労の様です。幸い軽い様ですが」

「熱失神……」

「黒井さん、もう暫く休んだら家に帰れますか？」

え、なんで僕の名前を？

「え？」

「すいません。制服のポケットの生徒手帳を拝見させて頂きました。あ、でも安心して下さい。着替えさせたのは看護婦さんですから」

そういえば僕は制服じゃなくて、手術着というか、病院着を着ていた。

「あの、ここはどこですか？」

「警察病院です」

「へ？」

「僕の正体を1発で見破ったのは貴女が初めてですよ」

そう言って微笑んだ。
やばい。惚れる。

「でも、なんで、警察病院なんですか？」

「正体が分からなかったらわざわざ連れては来なかったでしょう。普通の病院に送り、ただの通りすがりと言って去った事でしょう」

「はぁ、」

「ここの方がいろいろと便利でね。事情話しやすいし」

あ、また軽い口調が出てきた。
このたまに出るこれがすごい、好き。

コンコンコン。3回ノックされた。

「大丈夫？」

「はい」

「どうぞ」

「失礼します」

中には人が入ってきた。

「降谷さん、親御さんと連絡とれました」

フルヤさん……

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