【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官

転勤と尾行【回想】 ページ23

「仕事さ、仕事」

そうそう、おじさんはICPOだったんだ。
じゃあ、仕事で日本に来てたって事？

日本で何かしてたの？
まさか、何かが動いている？

秀吉は考えたがわからなかった。

わかったのはAの父がICPOで、
業務か何かで日本に来てて、
また、何処か遠くへ行ってしまうという事。

「さ、行くぞ」

「はい！ 大将、ご馳走様でした。有名になったらサイン書きにきます！」

だが、まだラーメン 小倉に彼のサインはない。
もっと大きな事を成し遂げてからのつもりなのだろうか。

「おう！ 楽しみにしてるぞ！」

✄✄✄

「ねぇ、真純？」

「なんだい？」

「パパがね、フランスに行っちゃうんだって」

「え？」

「秀兄はアメリカ。パパはフランス。Aの好きな人はみんな遠くへ行っちゃう」

僕は泣きながら真純に言った。

「大丈夫だよ。僕はどこにもいかないから」

「本当に？」

「うん、約束する」

そういって、僕らは指切りをした。

なのに、真純は僕の前から姿を消した。

ねぇ、今、何処にいるの？
ねぇ、真純？真純に話したい事沢山あるんだ。

僕ね、好きな人ができたんだ。
真純は好きな人いる？

アメリカにいるのは確かなんだよね？
会いたい。

ねぇ、真純？ 女の子がこんなに女の子を想うのって変なのかな？

でもね、これは恋じゃないの。
純粋に人として、友達として真純が好きなの。

ねぇ、お願い。
また、僕の前で笑って。
そして、その八重歯を見せて。

「大丈夫、例え離れていても僕らは繋がっているから」

「そだね、例え、離れてもFBIになるからいつがは会えるよね」

「うん」

そうやって、最後に僕らは笑ったんだ。

ねぇ、真純？ 真純は僕の事思い出したりする？
僕は何もかもが真純と繋がっていて、日々つらいよ。

「さ！ 今日も探偵ごっこしようぜ！」

「うん！ じゃあ、あのおばさんを尾行だね！」

そう言って僕らはブランド物のバッグを持ったおばさんを……(今思うとお姉さんだったかもしれない)を、尾行し始めた。

「ねぇ、真純？」

「どうした？」

「あの人も探偵ごっこしてるのかな？」

おばさんをつけていたのは僕たちだけじゃなかったのだ。

「まさか、アイツ、大人だぜ？」

「だよね、それにどっかで見た事ある気がする」

「Aもか？ 実は僕もなんだ」

「どこて見たんだっけ？」

うーん、と暫く考える。

「あ！ パパのお部屋だ！」

「そうだ！ Aパパの部屋で見たんだ！」

「って事は……」

犯 罪 者 ？

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