【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官

母と父【現在】 ページ12

イケメンの名はフルヤさんらしい。
どんな字なんだろう。
下の名前は？

「わかった。何時頃に来るんだ？」

「それが忙しくて手が離せないからひとりで帰らせろと」

お母さんはそういう人だ。
優しい父は単身赴任で海外。

「俺が話をつける。もう1度繋いでくれ」

「わかりました」

イケメン、フルヤさんが一旦あたしの部屋を出ようとドアノブを回し、半分出たところで、

「フルヤさん！」

「え？」

イケメンは振り返った。
やはりフルヤさんであってたようだ。

「母を説得するのは無理だと思います。大丈夫です。1人で帰れます。帰ります」

この人を、あの母と関わらせたくない。

でも、フルヤさんはニコリとして、

「大丈夫ですよ。はなせば分かってくれますよ。お母さんなんですから」

なにも知らないフルヤさんはにこやかに言った、そして部下らしき男の人とこの場を離れた。

にしても、かっこいい人だったな。
秀兄もなかなかのイケメンだけど。
違うジャンルのイケメン。
チュウ兄は身だしなみ整えたらなかなかなのに。
この前テレビか新聞でみた。
なんとか戦で勝ったらしい。
将棋に詳しくないからよくわかんないけど、なんかすごいらしい。

なんであたしのまわりはイケメンが多いんだ。
いや、多くて嬉しいんだけど、自分が可愛くないから悲しくなる。

あれ？ なんか、ひっかかる、
さっきの振り返った時の姿。

どっかで見たことあるような。
ないような。

まぁ、そのうち思い出すかな。

フルヤさんは否定しなかった。
きっと本名なんだ。

✄✄✄

「黒井さん、黒井さん、黒井Aさん！」

「ん……？」

うっすら目を開けると、イケメンが……

「ぎゃあ」

やだ、すごい声出しちゃった。
まって、思い出す。
ポアロに行ったらおやすみで、帝丹のサッカー少年に会って、謎のイケメンに会って、お話ししてたら、外でぶっ倒れて、警察病院に運ばれて、イケメンの名前知って、
寝落ち。、

「落ち着きました？」

「はい、ご迷惑をお掛けしてすいません……」

「大丈夫ですよ」

「フルヤさん」

「はい、？」

「どんな字、書くんですか？」

「……それよりどうして僕の名を？」

「さっきの部下らしき男の方があなたをそう呼んでいたので。違いました？」

「いや、たいした耳だ。耳が良いことにこしたことはないですから。大切にして下さい」

はい。
と、あたしは言えていただろうか？

「まぁ、隠す事もないですね。雨が降るの降るに谷底の谷です。それで降谷」

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