黒井と少年【現在】 ページ2
「A！ A！ Aってば！」
「あぁ、ごめん。なに？」
「なに？ じゃないよぉー！ 文化祭の準備どーするのよ！ 実行委員でしょ？」
「好きでなった訳じゃないしィ」
「でも、こーゆーの嫌いじゃないでしょ？」
うん。
「わかったよ。"ポアロ"だっけ？ そこに行ってサンドウィッチの仕出し頼めるか聞けばいいんでしょ！」
「そそそ！ 分かってンじゃん。よろしくねー！ あたしは看板とか装飾の買い出しに堺達と行ってくるから」
「りょーかい。ったく。なンでも僕に押し付けやがって」
「ホント、Aって僕ッ娘よね。顔はそこそこ女の子なのに」
そこそこってなによ。そこそこって。
「うるさｧい！」
僕はそう叫んで鞄を引っ掴み教室を出た。
"ポアロ"に向かう。
ポアロってあの名探偵の名前だよね。
真純の家に沢山のミステリー小説があったな。
でも、たしか、お兄さんはホームズが好きだったんだよね。
しばらく歩くと目印の"毛利探偵事務所"が見えた。
その下には"ポアロ"の看板。
あった、あった。ここだここ。
あれ？ でも明かりがついてない。
まさかの休み？
暫く中を覗いてる。
制服着てなかったらアウトだわぁ、
タッタッタ。
調子の良い足音が聞こえる。
上の事務所から降りてきたようだ。
制服着てるし不審者には思われないだろう。
聞いてみよう。
タッタッタ。
最後の段まできた少年。
高校生？
サッカーのユニフォームを着ている。
これは帝丹高校？
前にウチのグランドで練習試合してた気がする。
「あ、あの！」
振り向いた少年はサッカーボールを抱えていた。
「はい？」
「この上に住んでる方ですか？」
「違いますけどなにか」
やべ、ちとまずい感じ？
「すいません。あの、ﾎﾞ……私、港南高校1年の黒田 Aっていう者なんで"ポアロ"っていうお店に用事があるんですけど今日はお休みですか？」
「あー、ここら辺の商店街でみんなで旅行行ってるよ！ おっちゃ……毛利さんも行ってるし！」
「毛利さん？」
「毛利小五郎。探偵」
「毛利小五郎？」
「知らねぇのも無理ねぇーか。あのオヤジ、ヘボ探偵だし」
「へ、ヘボ……」
「ま、俺は名探偵だけどな！ 高校生探偵工藤新一」
「あ、知ってる」
「つーことだからまたな！ 同級生みたいだし。港南なら練習試合で行くし会うかもな！」
工藤新一は去って行った。
「あ、まって！」
声をかけたけど僕の声は届かなかった。
またしても。
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英 優美(プロフ) - 一夜さん» 誤字すいません 汗 ありがとうございます!! 頑張って更新していくのでこれからも応援してくださると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年4月19日 15時) (
レス) id: b3edc07717 (このIDを非表示/違反報告)
一夜(プロフ) - 所々ある誤字が気になります、でも作品自体はとても読みやすくて凄く面白いです！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年4月19日 12時) (レス) id: 51c5ddc8ab (このIDを非表示/違反報告)
秋瀬麗香 - 私は「」の前に名前つけないほうがいいと思いますよ。名前をつけるのはいわゆる台本書きというもので、あくまでもこれは小説なので。名前がついている作品は誰が話しているのかわからないからつけているので区別がつくこの作品には必要ないと思います。 (2017年2月26日 15時) (レス) id: 128b0735b5 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - アドバイスなんですけど、「」の前に、名前を表示したほうがいいと思います。私、2年くらい読んでいるんですけどほとんどの小説は「」の前に名前が表示してあったので・・・・・ (2017年2月2日 16時) (レス) id: b20c59240a (このIDを非表示/違反報告)
英 優美(プロフ) - ありがとうございます!! これからも頑張って更新していくので引き続きご愛読頂けると幸いです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年11月8日 23時) (レス) id: b3edc07717 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：英 優美 | 作成日時：2016年6月26日 0時
