筋肉痛 ページ2
お題:筋肉痛
キャラ:
「痛い、痛い」
「何をやっているんだ馬鹿者」
「兄さんも真純も強すぎるんだよ」
「お前が弱いだけだろう」
「うん。チュウ兄は弱い」
赤井3兄妹は、昨日テニスをしていた。
「真純もお前、それ幼稚園児のスマッシュじゃないって」
「それいったらチュウ兄のすまっしゅも中学生じゃなーい!」
「湿布を貼ってやる。何処が痛いんだ」
「あ、腰、腰が痛い」
「ったく。何をやっているんだ。将棋ばかりでなく運動もしろ」
「だからしてるじゃん。昨日とかさ」
「それで筋肉痛になる。本末転倒だな」
「だな!」
「真純、意味分かって言ってる?」
「秀兄! チュウ兄おいてまたやろうよ!」
「そうだな」
「やったー! あ、ままも一緒にやろうよ! テニス。今からさ!」
「え? お母さんできるの!?」
「馬鹿にするな。テニスらい余裕だ。なんなら今からやりにきくか。2人とも準備しろ」
「え? ちょっとまって、僕は置いてけぼり!?」
「着いてきたければ着いて来ると良い」
「行く! 見るだけにしとく」
「見るだけで終わるといいな」
修一は不敵な笑みをうかべた、
メアリーはニヤリとしてみせたが、
真純も、秀吉もきょとんとしている。
。・*・:♪
まずは秀一と真純の2人が始めた。
真純は本気で、秀一は真純に悟られぬくらいに力を抜いてたまに難しい球を放つ。
何度か返されてヒヤリとしたものだ。
「ままはやらないのー?」
「そうだな、真純、ちょっと変わってもらおうか」
「うん!」
真純はにこにこしならがら秀吉の元へと行った。
「どーする? ままがメチャメチャ弱かったら?」
「弱いわけないじゃん! 秀兄のままだよ? 僕のままだよ?」
真純はむぅっとくちを尖らせて言う。
「僕のままでもあるからね」
秀吉が半笑いでいうと
「お兄はぱぱ似じゃん」
と、真顔で返されて何も言えなかった。
「秀一、久し振りだな」
「あぁ、思い出す」
「お互い、妥協はしない」
「当たり前だ」
ハッ! と言うのか、掛け声と共にメアリーが豪速球を放った。
「「わぁ!!!」」
2人は感嘆の声を上げた。
シュッ!
ラケットの風をきる音がする。
ラリーがその音と共に永遠と続く。
「お前、本気出してないだろう」
球を返しながらメアリーが叫ぶ。
「それはそっちもだろう」
「フッ、やはりバレていたか。ここからはお互い本気だ」
すると、秀一は高い球を放った。
身長差は明らかにメアリーが不利だが見事に返した。
続く↓
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作者名:英 優美 | 作成日時:2016年8月28日 2時